インドって…

偶然の装丁家 (就職しないで生きるには)

「ガンジス河でバタフライ」や流水りんこさんのマンガなどで、インドってすごい…と見聞きしていましたが、このエピソードも、やっぱすごい…と思いました(笑)

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 ・・・近所の家具屋でオーダーメイドの籐家具を注文した。無口で真面目なイスラム教徒の職人が、父の書いた設計図を何度も見返して、「任せてください、立派なものをつくりますよ」と約束した。
 納品日、トラックで運ばれた家具を見て、なんだかおかしい感じがした。クローゼットもテーブルも微妙に背が高い。これはきっと寸法を間違えたな、と思って触ってみると、足がそろっていなくてガタガタしている。いくら文句を言っても職人はしれっとして取りあわない。
「このテーブルはどの部屋に置くんですか」
 ぼくがダイニングを指すと、職人はテーブルを運び、おもむろにのこぎりを手に取り、テーブルの足をガリガリと切りだした。これにはたまげた。
 すべてがきっちりつくられている日本とは違い、インドの建物の多くはちゃんと水平が保たれていない。床も微妙に湾曲しているから、テーブルの脚はわざと長くつくっておいて、置く場所に合わせて脚を切るそうだ。なるほど、理にかなっている。
 脚を切られたテーブルはちょうどいい高さになり、がたつくことなくぴったり収まった。
「どうだい」と職人がひげをなでながらからから笑う。「これがインド式さ」

 インドで一番よく使う言葉は何だと思う?―ゼロ時代のヒンディー語映画の名作『Rang De Basanti(黄色に塗りつぶせ)』のなかで大学生がイギリスからきた白人女性にこう聞くシーンがある。
 答えは「アジャスト(Adjust)」。
 本来は「調節する」という意味だが、インドではもう少し広い意味で使われる。たとえば、電車やバス、駅などで二人がけの椅子に三人、四人が座らなくてはいけないとき、スペースをアジャストする。「ちょっとつめて」という感じだ。
 インドでは州や出身、宗教などによって、コミュニティが異なり、同じ町に暮らしていても、習慣や価値観に差が出ることがままある。そんなときはつきあい方をアジャストする。それぞれの違いを認めながら、ちょうどいい塩梅を見つける。・・・

 この部分↑を読んで、7年越し?であーそういう意味だったのか、と…。確か2009年にエクスプロレーション27http://www.aqu-aca.com/seminar/exploration27/を受講したときに、猫が出てきて「CAT」が大事、というメッセージをくれたんです。その「CAT」とは、コミュニケーション、アジャスト、チームの頭文字だということでした。他にも、co-creationとか、harmonyとか、そんなメッセージを一緒にもらいました。うーん…その頃は肩肘はって、一人でがんばろうとしてたのかも…ガイドさん、一生懸命メッセージくれてたんですね。改めて気づきました(^_^;)