ネルソン・マンデラ

ザ・パワー・オブ・ザ・ハート 人生の本当の目的を探して

ネルソン・マンデラさんのこのエピソード、驚きました。

P267
 ・・・1994年に南アフリカの黒人初大統領になる前、彼は27年以上も白人の人種差別政府によって政治犯として投獄され、その大部分をロベン島の監獄で過ごしました。そこは地上の地獄であり、看守は囚人に対してさまざまな虐待を行っていました。マンデラに送られた手紙はすべて検閲され、制限されていました。そのために彼はほとんど家族との接触はありませんでした。しかし、彼は愛なしには生きることはできなかったので、マンデラは看守を許し、心の中で彼らに愛を感じようと決めました。彼は看守と話しあい、彼らに歴史を教え、看守の一人には、君は与えれば与えるほど多くを受け取るのだよ、と教えました。 
 彼が彼らを許したので、看守たちはマンデラを虐待するのがむずかしくなりました。そこで、監獄の管理者は彼の看守を代え続けなければなりませんでした。彼の自由は奪われましたが、マンデラは恨みと怒りから自由でいることを選択したのでした。大統領となってからも、マンデラは数人の当時の看守と交流していたそうです。