自分の物差し

ツキの正体―運を引き寄せる技術 (幻冬舎新書)

昨日引用した内容に続いて、ここも大事だな〜と思いました。

P67
 「思ったことは実際にやってしまう」というルールは、・・・自分の中の照れくささや面倒くささに負けないために、人から感謝されるようなことも、躊躇なく実行するのです。
 歩道橋の階段で前を歩くお年寄りの荷物が重そうだ、気の毒だと感じたら、さっと持って一緒に渡ってあげる、・・・
 正しく生きよう、なんて綺麗事を言っているのではなく、あくまでも「思ったことはやる」という意味です。痛みや恐怖心に負けないのとまったく同じ意味で、照れくささや面倒くささにも負けてはならない。
 こういうクセをつけていくと、そのうちに自然と、周囲の目とか世間の基準とかが気にならなくなってきます。自分の中に物差しができて、その目盛りではかった「悪いこと」は、少なくとも思わないようにしようと努力し始めます。
 ・・・
 昨日までの自分にこだわることなく、瞬間瞬間の思いに忠実でいること。
 そして、その結果、生まれてきたものと素直に向き合って、自分がよくないと感じるところは勇気を持って修正していくこと。
 それが自分を曲げないことであり、自分を裏切らない、ということです。
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 素直というのは、人の言いなりになることとは違います。固定観念を持たないことです。決めつけない。すべての物事は常に変化するのだ、という大前提をちゃんと知っていて、固定観念を疑ってみる柔らかさを持っている。それが「素直」ということです。
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 いいか悪いか、正しいか間違っているか、ということではなく、合うか合わないかが問題なのです。ピンとこないもの、自分の身体が共感しないものには、従わないほうがいい。