観音様の生まれ変わり

 気仙沼から戻りました。2年前に行った時よりも、すいぶん明かりが増えた印象です。
 とはいえまだすごい範囲で工事中・・・一日も早く、普通の日々が戻ることを祈ります。

再びこちらの本から・・・
生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる - 胎内記憶・前世記憶研究でわかった幸せへの近道

大切なことだなと思って読んだところです。

P146
 かつて日本では、障害を持って生まれた赤ちゃんを「観音様の生まれ変わり」として、大切に考える風習がありました。
 観音様は、正式には観世音菩薩。人々がその名を称え、救いを求める声=音を聞きつけたら、即行で飛んできて諸苦難から救ってくれる方です。救いを求める人に合わせて、臨機応変に三十三の姿に変化して現れるとも言われています。
 仏教の修行の中で、一番重要だとされているのは「利他行」といって、自分のことは後回しにして、困っている人(他者)につくし、助けてあげることです。・・・その献身的な行いによって魂が磨かれ、仏の悟りに少しずつ近づくことができるとされます。・・・
 障害がある人は、赤ちゃんでも大人でも、周りの人の助けがなければ生きていけません。身近に障害者(児)がいる人は、自然と利他行に励むことになります。つまり観音様は、私たちが無理なく修行に勤しめるように、障害のあるお姿にわざわざ変化して、この世に来てくださったという意味なんですね。
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 私は、とても深い人間の知恵だと感激しました。・・・障害者は、その地域共同体の中で、人々を救うという役割をちゃんと持ち、一緒に暮らしている。引け目に思うことは何一つない。近代の福祉より、百万倍も賢いと思いませんか?