正反対のタイプ？ということで、広島に戻ってきた黒田投手http://matome.naver.jp/odai/2142765270167877501と比較して、こんな風に書かれていました。
P105
僕とはタイプが違う選手、ということでは・・・黒田博樹投手にも触れておきたい。
彼は「一度も野球を楽しいと思ったことがない」と公言してはばからない、ちょっと変わった選手だ。まあ、「変わった」なんて僕に言われたくないだろうが。
彼はとことんまで自分を追い込むタイプ。納得のいかないピッチングをしてしまったときには「飛び降りたくなってしまうので窓ぎわに近づかない」という。毎試合毎試合、「これが最後の登板になっても構わない！」と覚悟を決めてからマウンドに上がるのだそう。改めて書き起こしてみると、僕とはあまりにもスタンスが違うので、ちょっと驚いている。
一生懸命やっているんだな、ということはよくわかる。実際に素晴らしい成績を残しているのも評価したい。でも、僕にはやはり理解できない。「窓から飛び降りたら死んじゃうじゃん」としか思えないから。
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ただ、冷静に考えてみると、僕と黒田投手はまったく正反対のようで、実は意外と近いというか、紙一重なのかもしれない。グルッと一周して、気が付いたら近いところに立っていた、というような……。たとえば、野球を「好き」「楽しい」という次元では捉えておらず、「職業人として、責任を果たす」といったスタンスで取り組んでいるようなところは、僕と非常に近い気もする。まあ、黒田投手とそのあたりのことを、腹を割って話したことがないので、あくまで僕の想像だけど。
思うに、黒田投手はギリギリまで自分を追い込まないと力を発揮できないことを自覚しているのだろう。反対に僕は、自分のペースで自由にやらせてもらえないと力を発揮できないタイプだ。結局、どちらも自分のことがよくわかっているという点では同じなのかもしれない。
