きょうもこの本から・・・
P193
僕の魂は、肉体に閉じ込められているのではないかと思う時があります。
魂とは、人間が持って生まれたもので、心の働きをつかさどるものです。
魂は、どんな時も僕を救おうとしてくれます。時にはなだめ、励まし、こんなこともあるさと、落ち込む僕を笑い飛ばしてくれます。
それは、生きる姿勢にもつながります。誰にも頼れないとしても、魂が自分を守ってくれていると思えたなら、心配はないです。
僕が動き回っている時、魂に許可はもらっていません。魂もあきれていることでしょう。
だから、時々僕の体から飛び出すのです。
魂は、高く高く昇っていき、空の散歩を楽しみます。久しぶりの天上は、のどかで広々としているように感じるに違いありません。ふと下界に目を向けると、ひとり騒がしい人間がいます。困ったやつだとよく見ると、僕だと気づき、慌てて戻ってくるのです。
僕の体に縛られた魂は、きっと高尚な魂だと思います。こんな僕の面倒を見てくれて、生かし続けるという役割を、になっているからです。
僕が浄化される時、魂が先導してくれるのでしょう。そこでようやく、僕と魂は、別々の道を歩むのです。