病気に耳を傾ける

まわりみち極楽論―人生の不安にこたえる (朝日文庫)  喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと

きのうの本からもうひとつ・・・
以前とても感動してご紹介した「喜びから人生を生きる」と同様のことが書いてある箇所に付箋が貼ってありました。
これを読んだ当時は、大事なことだとは思いつつ、まだ中途半端な理解だったような?
「喜びから人生を生きる」を読んだことで、腑に落ちた内容です。

P218
 昏睡状態の人と対話する技術を開発したことで知られるアーノルド・ミンデルというアメリカの心理療法家は、「プロセス思考心理学」という方法の創始者でもあるんですが、この方は、病気を尊敬し、耳を傾けるという方法を臨床の場で行っているそうです。病気を尊敬するといっても分かりにくいと思いますが、そもそも病気というものを抑圧された自己と捉えるんですね。そして自分の一部である病気の立場になってもらって、患者さん自身の声にならなかった声を聞きだすんです。・・・
・・・自分の病気の言い分をよく聞くことで、不思議なことに実際に難病が治っているそうです。
・・・
 先ほど申し上げたミンデルの「プロセス思考心理学」ですが、「プロセス」というのは簡単に言えば「個を超えた大きな命の流れ」のようなものです。「トランス・パーソナル」な命の流れといってもいい。ミンデルは道教が好きなようですが、そちらの言葉で言えば「タオ」ということになりますね。無為自然、つまりさかしらな人智の及ばない大きな流れを意識し、起こること全てその「プロセス」からのメッセージであると受けとめる人生態度です。

以前、アーノルド・ミンデルの「昏睡状態の人と対話する」も読みました↓
昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)
ちょうど3日前の記事に書いた‘呼吸を合わせる’ことが大きなポイントだったような記憶があります・・・が、今書こうとしても内容がうっすらとしか思い出せません(笑)また折を見て読み返したい本です。