呼吸

自分の頭と身体で考える (PHP文庫)

今「自分の頭と身体で考える」という本を読んでいます。
まだ読み途中ですが、興味深かったところを・・・

P116
(甲野)・・・私は稽古の中で呼吸法というのを教えないし、説かないんです。やはり呼吸の仕方を教えると、オウムだってそうですけれど、特定の考えが無批判に受け入れられてしまったりします。ですから呼吸のことは私は言わない。呼吸法を説きながら私の意見を言うと「その人の主体性を奪ってしまう」という感じがすごくするんです。人の美意識を鈍らせてしまうのが一番こわい。その人がその人であり続けるのは結局は美意識しかないと思いますから。

この部分を読んで、深く意識したことなかったけれど、呼吸を合わせるってすごいことなのだなと思いました。
よく「息が合う」と言いますが、まさに・・・
ちょっと違いますが、「息が掛かる」という言葉が怖くなったりして・・・

養老孟司さんも甲野善紀さんも感覚が鋭敏なので、読んでいると、ぼーっとしていた頭が目覚める感じです(^_^;)