横尾忠則さんの対話集

今、生きる秘訣―横尾忠則対話集 (知恵の森文庫)

このところ、電車の中で少しずつ楽しんでいた横尾忠則さんの対話集「今、生きる秘訣」読み終わってしまいました。
おもしろい本はいつまでも読んでいたいので、ちょっとずつちょっとずつ読みます(笑)
もともと「宇宙瞑想」というタイトルで、1980年に出版された本の文庫版です。
33年前・・・!でも今読んでもとても刺激的です。
文庫版には河合隼雄さんの解説もついてるのでお得感があります♪
その解説に

 対話集がいろいろと出版されているが、本書はそれらのなかで出色のものであろう。実に多くの「今、生きる秘訣」を与えてくれる書である。
(中略)印象的なところに線を引いていたら、線だらけになってしまった。

とあるように、私も心に響いたところに付箋をつけていたら、付箋だらけになってしまいました。

この本に登場するのは
岡本太郎 今西錦司 木村裕昭 島尾敏雄 加藤唐九郎
岩淵亮順 川島四郎 山手国弘 手塚治虫
という方々です。

たとえば岡本太郎さんとの対話にはこんなセリフがありました。

P12
全体的に、あらゆる枠を超えて生きることが、ぼくにとってはメディテーションだね。

P20
ぼくの今、自分自身に対して闘うということは、ひとりでに湧いてくる価値観を瞬間瞬間にぶっ壊してやろうってことですよ。

P23
造形的なことは考えない。やってるときに無条件にぴりぴりっとこうしたいっていう気持ちになる。そうするとやるわけね。

P25
自分の存在とか、人間の存在を超えたものが宗教である、信仰であると思う。けれども、自分を乗り越えたものは実は自分自身なんだ。(中略)自分の中心ってことは宇宙の中心である。(中略)だって、自分以外に何もないじゃないか。宇宙もないんだから。自分、即、宇宙だから。

P33
エゴっていうのはぼくにはないんだ。(中略)ぼくはエゴじゃなくて、宇宙だな。(中略)宇宙であるということを前提として、そこでまた個人的な条件とぶつかり合う。

こんなセリフが溢れているので、読みながらどんどん連想が広がります。
スターラインズ2を受講した時、宇宙の中心に飛び込んだら、一度は、創造性の源に辿り着いたことなど思い起こされました。
また明日も少しご紹介したいと思います。