これはほんとに大事だなと思います。
「小学校に入って、一緒に座りなさいと言われるあたりから、その子の独自性が奪われていきます。」なんて言う校長先生いるんだ!と、ちょっとびっくりしました。
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先日お会いした編集者の方・・・からこんな相談を受けました。
「子どもが中学生になったときに、・・・何か熱中できるものを見つけてほしいと思っているんですが、そのためにできることは、やはり選択肢をたくさん見せることですか?」
質問の仕方からしておそらく私に「イエス」と言ってほしかったのでしょう。・・・
しかし、私の答えはもっとシンプルです。
「親が意識すべきは、子ども本来の好奇心を奪わないこと」
なぜなら子どもはそもそも好奇心の塊で、その好奇心に突き動かされて、勝手にいろいろなことにチャレンジしながら成長していくからです。
それなのに、小学校に入って、一緒に座りなさいと言われるあたりから、その子の独自性が奪われていきます。
たとえば下校途中にある大きな水溜りを、崖の両岸に見立てて、「この崖を飛び越えるぞ!」と目をキラキラさせた子どもを見かけませんか。些細な遊びに見えますが、目の前のものを別のものに見立てて状況設定をし、ストーリーの主人公になりきるという思考活動だけでも創造力が鍛えられていますし、一見飛べそうにない距離を頑張って飛ぼうとする一連の行為は、挑戦意欲や試行錯誤の力、身体能力などを鍛えさせます。
もし子どもの自律と好奇心を優先したいのであれば、そういう体験を、
「洋服が泥だらけになるからやめなさい」
「意味のないことをやっていないで宿題をやりなさい」
といった大人の尺度でストップをかけていくことは慎んだほうがいいと思います。
子どもの興味がゲームやサッカーなどわかりやすいものなら、まだ察知しやすいかもしれません。しかし、子どもによってはボーッと空想している時間が楽しい子もいます。親からすれば「うちの子は大丈夫か??」と感じるかもしれませんが、そういう時間こそが本来は大事なのです。・・・