休みは大事

天才たちの日課  クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々

 このユングデカルトの姿勢、いいな~と思いました(;^ω^)

 

 P71

 ・・・たよってくる患者はたくさんいたが、ユングは休みをとるのをためらわなかった。「疲れて休憩が必要なのに働き続ける者は愚かだと思う」とユングはいっている。

 

P228

 フランスの哲学者デカルトは朝が遅かった。午前の半ばまで寝て、目が覚めてからもベッドのなかで考えたり、書いたりして、十一時かそこらまでぐずぐずしていた。「ここでは毎晩十時間、なんの憂いもなく眠っている」デカルトはオランダからの手紙にそう書いている。オランダには、一六二九年から、死ぬ数ヵ月前まで住んでいた。「私の心は眠りのなかで森や庭園や魔法の城をさまよい、想像しうるかぎりのあらゆる快楽を経験する。そして目が覚めると、その夜の夢と白昼夢を混ぜ合わせるのだ」。午前中のベッドのなかでの黙想が、デカルトの一日のなかで唯一、集中して行われる知的活動だった。デカルトは、優れた頭脳労働をするには、怠惰な時間が不可欠だと信じていて、ぜったいに働きすぎないように気をつけていた。・・・