矢作直樹さんと田口ランディさん

「あの世」の準備、できていますか?

矢作直樹さんと田口ランディさんの対談本を読みました。

共感する部分も多く、興味深かったです。

こちらは「素直になる」ということについてのやりとり。

 

P100

田口 人間にとって、一番難しいのは「素直になる」ってことじゃないかなあ。それができればね。人の話もちゃんと聞けるし、自分の誤りも認めることができる。素直になれないと、苦しいですね。苦しいとよけいに頑固になってしまう。・・・

矢作 やはり目を曇らせない、頭を柔軟に、心に毒を持たない、だと思います。

・・・

田口 先生は、いつも「何も考えない」っておっしゃっていますけれど、どうしたらそういう境地になれるんでしょう。

矢作 神道でいう、中今ってことでしょうか。「今、ここに生きる」というような意味合いで、過去を悔いたり、未来に焦りを感じたりしないということ。「今を生きる」っていうのは別に神道だけじゃなくて、仏教の「刹那」もそうでしょうし、もっと言えばキリストだってそういうことを言っていますよね。今生は、時間軸が一方通行だから、過去・現在・未来があるように見えるけども、でも極論すれば、過去だって今から変えられるわけですよ。

・・・

田口 だけど「素直にしなきゃ」と思ってしまうと「今ここに生きる」とは違ってしまう(笑)。やっぱり、言葉ではなく体を使って感じてみるといいのかな。気功や太極拳とかね。

矢作 体を使うことによって、ずいぶんと見えないものを感じるようになってくるでしょうね。