自分、エゴはとても大事

もしここが天国だったら? ― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる

エゴは必要だというこのお話、大事だなと思いました。

P205
 「・・・向こう側の世界にいた時、私は自分の感情、マインド、エゴも含めた物質世界の自分自身のあらゆる部分が、この世で生き延び成功するために必要なものなのだとわかりました。エゴは、私たちにアイデンティティと個性を与えてくれます。そのおかげで私たちは一人の人間としての自分を知り、そのユニークさを表現できるのです。もしエゴが必要でないなら、それを持って生まれてくるはずはありません。
 私たちはみんなつながっていて一つの存在ですが、もしエゴがなく、どこまでが自分でどこから他人なのかわからなければ、この物質世界で機能するのはとても難しいはずです。緑と青の違いやバニラとチョコレートの違いを学ぶように、識別のためにはエゴが必要なのです。実際、比較対照して区別する能力がなければ、この世界には何も存在しないでしょう」
 「でも、あまりに強くエゴと同一化してしまうと、高慢になってしまいませんか?」・・・
 ・・・「他人を高く評価するのと同じように自分を高く評価することの、何が悪いのでしょうか?それは互いに邪魔になるものではありません。それどころか、自尊心が低いと人間関係を築くのがとても難しくなります」
 ・・・「どうして自分を愛するのがこんなに難しいのかわかった気がします。私は自分を愛するのは利己的だと信じるように育てられて、利己的というのはネガティブなことと理解してきたからです!自分を愛して、利己的だと批判されるのが怖かったのです」
 ・・・
 「エゴが敵ではないとしたらどうなるでしょう?もしエゴを避けて抑圧すべきだという信念こそが問題だとしたら?私は、何が何でもエゴは否定されなければいけないという思い込みが、まったく逆効果を生み出すことに気づいたのです。私自身がエゴのことで頭がいっぱいだったのは、いつもエゴに注意を向けてそれを否定し、窒息させ、抑制していたからでした。このことが様々なやり方で私自身を束縛し、本当の自分を表現できなくしていたのです。
 けれど、自分を愛してエゴを受け入れ、それが物質世界にいるのに必要な部分だと理解すればするほど、エゴを越えた無限の自己―エゴを含みつつ、同時にそれを超越している自己ーに気づくことが容易になってきたのです。・・・自分を愛するということが、エゴによる防御や保護の必要を感じなくなり、他人に自分を愛してもらったり、エゴを喜ばせる行動をとってもらう必要が減るということを意味するとしたら?・・・」