こちらの本もいろんな方の…

プロ論。3
だいぶ前に出た本ですが「プロ論。3」を読みました。
50人もの方のインタビューが載ってて、興味深かったです。
こちらは金田一秀穂さんのインタビューから。

P125
 例えば面接試験を受ける。僕も採用の面接官をすることがあって、何百人もの人と会います。でも、次から次へと応募者を面接するというのは、実は大変なことなんです。じゃあ、どんな人に丸を付けるかといえば、答えは簡単です。面接官である僕を笑わせてくれた人。面白いことを考えるなぁという人です。
 ウケ狙いというのとは、違いますよ。問われるのは、世の中を面白がる視点を持っているかどうかです。ごく日常的にそういう視点でモノを見ている人を、他人は面白がるんです。
 僕はときどき学生を連れて、インドネシアベトナムに勉強しに行きます。異国の地で過ごすための基本中の基本は体力です。でも、体力が続くための一番の条件は、実は丈夫さではありません。実際、僕はものすごく体が弱いし、疲れやすい。しかも、学生より年齢も上です。
 ところが、学生がおなかを壊したりしても、僕は大丈夫なんです。なぜか。面白がる視点が僕にはあるからです。何かを見たとき、腹を立てる人が意外に多いんですね。「この食器は汚れている」。悲しくなる人もいます。「つらいから、早く帰りたい」。これは疲れるんですよ。
 でも、僕は違います。食器が汚れていることに興味を持ってしまう。どうしてこんなに汚れている食器を使って、みんな気にならないんだろう、と。面白がればいいし、聞いてみればいいんです。そうすれば疲れないから体力も温存されるし、実際に面白い。

 これ、日常生活でも仕事でも、結構大事なことだなぁと思いました(^^)