具体的なアドバイス

まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく (幻冬舎新書)

お試し移住制度なんていい仕組みがあるんですね。
色々と具体的なアドバイスが載っていて、移住を検討する人にちゃんと役立つ本だなと思いました。

P186
 さて、ここまで移住の5ステップを説明してきましたが、いきなり東京から地方へ本格的に移住するのは、さすがに難易度が高いものです。
 今はとてもいい時代で、自治体によっては安価に長期滞在できる「お試し移住」制度を用意しています。地方への移住を検討している方は、まずはこうした制度を利用するのがいいでしょう。
 たとえば、ぼくが暮らす高知県嶺北地方では、土佐町役場産業振興課が一軒家を超格安で貸し出しています。「れいほくスケルトン」という地元の木材を使ったキットで造られており、2階建てで駐車場つきの豪華な一軒家です。キッチンや調理器具、冷蔵庫や洗濯機など生活に必要なものは一通り揃っており、地元のスーパーで食材を購入すれば自炊もできます。移住希望者は、この家になんと1泊3080円で泊まれるのです。
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 長期でお試し移住をすれば、自然と地元の人とのネットワークも芽生え、そこから仕事・住居の情報も手に入るかもしれません。お試し拠点は続々と増えているようですので、ぜひ利用しましょう。
 余談ですが、この制度を利用して全国を旅行すると、かなり安く旅ができます。いい制度なので使わないと損ですね。

P190
 地域によっては、自治体が設置する移住窓口とは別に、移住促進支援に取り組むNPOが活動しているケースもあります。
 こういう地域は移住地として超おすすめです。すでに多くの移住者が入り込んでおり、先輩移住者の満足度も高いという証左ですから。
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 ・・・移住支援NPOは特定地域に縛られているわけではないので、幅広く移住の選択肢を提案してくれます。どういうことかというと、自治体の窓口に行ってしまうと、「その自治体以外への移住はおすすめしてくれない」のです。
 ・・・これは行政が悪いというわけではなく、そういう構造的な問題があるということです。・・・
 その点、NPOに相談する場合は、「うーん……正直、あなたにはこの町は向いていないと思うから、別の町にしたらどうですか?」という提案が、比較的容易に得られます。

 巻末には、移住に関する「よくある質問」も載ってて親切です。
 仕事に関しても「パラフト」https://paraft.jp/という新しい働き方に特化した求人サイトなども紹介されていました。