今ほぼ日で連載中の対談↓
http://www.1101.com/daibou/2014-07-22.html
さりげなく、とても興味深いことが語られていて、心に響きます。
きのうのお話から一部ご紹介したいと思います(^^)
大坊 あの、人生には‥‥ありますよね、
何を選択するかを判断しなければならないことが。
「再就職先を探して勤め人を続けよう」とか、
「思いきって珈琲屋をやろう」とか、
そういう、一種の岐路みたいなものがありますね。
糸井 あります。
大坊 もうすこし勤め人をやって、
資金を貯めてから喫茶店を始めるという選択肢と、
「もう決めちゃえ」という選択肢があったときに、
私は、「決めちゃえ」のほうに足を踏み出したわけです。
その時点で、
自分のコーヒーが完成していたかというと、まったく完成してなかった。
ただそのときも、やはりアパートの台所で、
深煎りのコーヒーを焙煎してました。
甘みが出るか出ないかばかりを探してました。
(中略)
糸井 そうかぁ。
じゃあ、南青山でお店を始めたのは、
この辺でっていうのがなんとなくあったんですね。
大坊 まぁ、そうですね。
でも、自分は岩手県出身の田舎者で、
そのころ青山はすでに最もハイセンスな街だったですから、
肌が合わないんじゃないかとも考えました。
糸井 そうですか。
大坊 でも、そういうコンプレックスを持っていたのに、不思議だなぁと思うのは、
やっぱりそうするしかなかったんですね。
この場所で、自分を率直に出そうと考えたんです。
糸井 率直に。
大坊 自分にはそれしかできない。
味にしろ、使うものにしろ、流行ではなくて、自分がいいと思うものを示すしかできない。
それをどのくらいの人が受け入れてくれるか‥‥。