ここまで来たあの世の科学

ここまで来た「あの世」の科学―魂、輪廻転生、宇宙のしくみを解明する (祥伝社黄金文庫)
10年位前に出た文庫ですが、最近読みました。
もとの新書はさらに10年前にベストセラーになったということなので、20年前の本?!
20年前は、スピリチュアルな世界に全く関心がなかったので、当時の自分を思い返すと、前(別の)世の記憶のような気さえします(笑)

科学・心理学・東洋哲学それぞれの視点から「あの世」を見て接点を説明してくれる、わかりやすく親切で、しかも深い内容の本でした。
とはいえ、元の物理学や数学の知識がない所はチンプンカンプンでしたが(^_^;)

この中で、ユングはそこまで発言してたんだ〜と初めて知ったことがありました。

P220
ユング自身も、自分の前世を、断片的にではありますが、記憶していました。少年時代に彼は、そのわずかな手掛かりをもとに、前世での自分が、十八世紀に近くの町に住んでいた、著名な医師だったことを突き止めています。
つまり、彼は「輪廻転生」を単に頭で信じていたのではなく、体験してしまったのです。
―われわれ人間は、自分の個人的な生命を持っているとはいえ、大部分は依然として、その年齢が数世紀単位で数えられるような、「集合的な魂」の相続人であり、犠牲者であり、なおかつ推進者なのです(ユング)―
(中略)
―われわれの存在の少なくとも一部分は、数世紀にわたって生きています。そこにおけるさまざまな要因が、現在のわれわれの生活に影響を及ぼしていますが、われわれはそれに気づくことはできません。そして、それが「無意識的」である場合には、ますますその影響が深いのです。宗教は二〇〇〇年にわたってこの内部に存在する「人(魂)」を、表面的な「意識層」に理解させようと工夫をしてきました。
「外に行くな。真理は内部の人に宿っている」(ユング)―