プシケ

こころの最終講義 (新潮文庫)
この本にも、たくさん付箋をつけながら読みました。
どこか一部を引用すると意味が薄まる感じなので、ここに書きとめるよりは、また折を見て読み返そうと思います(^^)

この中で、初めて知ったことがありました。
「プシケ」って蝶々の意味もあるんですね。
P154
ギリシャ語の「プシケ」には、蝶々という意味と心という両方の意味があります。ギリシャでいう「プシケ」という言葉は、われわれがいまいっている心も魂も含んでいるものですけれども、そういう象徴性が日本語の「蝶」の場合にも昔から込められていました。

隠れキリシタンに伝わる受胎告知のお話に、蝶の象徴が出てきます。
P154
夕暮れに蝶々がやってきまして、マリアの顔にとまる。そしてそのときに口の中に飛び込んで、それで懐妊したということになります。蝶々が魂といいますか、心といいますか、そういうものの象徴として出てくるのは、これも相当世界的な現象です。