自分の快適を知っているって、大事なことだなと思います。
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吉本 現代人はかなり洗脳がかかっていますから・・・「待てよ、これって本当の自分の望みじゃないぞ」ということがいっぱいありそうです。本当の自分の快適とか、望みとか。私は、やっぱり「快・不快」で言うところの「快」ですね。不快な思いをしたくないに尽きます。
大野 それは、本当に体が知っていることですものね。
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そうすると、「快」というものが環境であれ、食べ物であれ、着るものであれ、すべて「快」。
吉本 自分にとっての「快」。
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例えば、蒸し暑い台湾で汗だくになって屋台に行くのは、楽しくて、全く不快ではありません。逆に「これからホテルに帰って、シャワーを浴びよう」と思いながら、人混みを楽しんでいる状態ですから。でも、誤解を恐れずに言うと、中途半端に混んでいる中途半端な味の飲食店にいると、不快を感じて「出よう」と思います。
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・・・例えば「パークハイアットの一番上のカフェにビーチサンダルと短パンでは行けない」みたいなことが、現実ありますから。
私はそこをそんなに好きなわけではありませんが、例えばですよ、自分の服装によって「常にそういうところに行ける状態であろう」と現実をついてこさせることはできますよね。
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また、「短パンでは行けないようなところには、一生行きたくない」と思うことが「快」の人もいます。
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大野 自分が人生において何を大事にしているか。そこなんでしょうね。
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「自分が一番気持ちがよくて大事にしたいものは何か」が明確であればあるほど、心地のよい人生になってきます。
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大野 ワークショップで「豊かさの瞑想」をよく行います。その時に皆さんに目に閉じていただいて、自分のおうちをイメージしてもらいます。
実際にやってみましょう。ばななちゃんも目をつぶってください。イメージできましたか?
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では、家の中の窓をすべて開けてみてください。
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玄関の扉も家の中の窓も全部開けっぱなしにして、そこに龍を呼んでみてください。龍神を。
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その龍がどこから入って、部屋の間をどんなふうに動きましたか?龍が行きたがらないところはどこですか?龍の行動をチェックしてください。
最後に、龍からおうちに祝福をもらって、出ていきたいところから出ていっていただきます。どうでしたか?どこから入ってきました?
吉本 玄関。
大野 玄関から入ってきて、行きたがらないところはどこ?
吉本 強いて言えば私の部屋のクローゼットかな(笑)。でも他は大丈夫でした。
大野 これはすごくシンプルなチェックです。例えば元彼からもらったCDとか、返しそびれていたものがある部屋だけ龍が行かなかった、水回りがよくないところは通ってくれなかった、などがあります。
龍が行かなかったところ、そこに淀みがあるのがわかります。
吉本 じゃあ、私の部屋のクローゼット。ううん、やばいな。
大野 こんな例もありました。ものすごく太った龍が来て、部屋の中で身動きが取れなくなってしまった(笑)。
「意識」と「部屋の大きさ」はすごく関係しています。狭いところに入ればそれなりになってしまいます。・・・
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「メタボの龍が来ちゃって、どこにも行けなかった」という人は、「引っ越します」と言っていました。自分にとって「部屋が手狭になってきたんだな」と気づいたそうです。
豊かさに関連していますが、空間も大事ですよね。龍神瞑想というのは面白いです。