奇跡を引き寄せた、運がよかった・・・果たしてそうなのか?そもそも運とはいったいなんだろうか?ということから、引き寄せについて書かれていたところです。
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・・・「引き寄せ」という考え方がある。基本的には量子力学的な考え方をベースにした〝生き方論〟みたいなものだと思う。
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量子力学は不思議な世界。僕が知っている代表的なものを挙げると、こうなる。
1 物質はない。全てはスカスカの空間で、その空間の中に極小の素粒子がある
2 スカスカの空間はエネルギーに満ちている
3 素粒子は現れたり消えたりして、その動きは完全にランダムで計算できない
4 素粒子の世界では全てがつながっていて、観察する者と観察される者の区別はつけられない
5 素粒子の世界では空間や距離は関係ない
6 時間は過去から未来に流れていくものではなく、今現在に過去も未来も全てがある
7 未来は過去に厳密に紐付けされていない
8 未来には無限のパラレルワールドが存在する
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・・・全体(世界)と1人の人間との関係は、海と波に例えるとわかりやすいと思う。
この世界は大きな海で、僕たちはその波の一つに過ぎない。一つひとつの波はみんな違って個性的。同じものは一つもないし、これからも一つも起きない。しかし、全部つながっている。・・・
これを現実で捉え直してみると、人と人、人と物質、人と空間、人と出来事などは全てがつながっているということがわかる。分離しているもの、分かれているものは何もない。全てがつながっている。よく「全ては一つ」と言われることがあるけれど、それは量子力学的な事実では本当のこと。
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今度は量子力学的な視点で僕たちの身体を見てみよう。僕たちの身体はエネルギー空間と素粒子の集合体でできている、雲の中の極小の氷粒をイメージするとわかりやすいかもしれない。・・・
僕たちの思考や感情もエネルギー。思考や感情は、もやもやとしたエネルギーの渦の中にきらめく雷みたいなイメージ。・・・
身体もエネルギー、思考や感情もエネルギー、全てがエネルギーとしてつながり影響しあっているのであれば、思考や感情のエネルギーの力で自分の身体を組成するエネルギーや素粒子に影響を与え、細胞内のDNAのスイッチを入れたり切ったりすることも理論的には可能じゃないだろうか。
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「ありがとう」と10万回言ったらがんが消えたという体験や、寺山先生のように「がんに愛を送る」ことをやっていたらがんが消えたなどの体験は、おそらくこういったことが起こったからではないかと思う。
では、僕はどうだったのか?
僕も「がんは消える」「僕は治る」という意図を明確に持っていた。しかし、僕のがんは消えなかった。なぜだろう?
それはおそらく、思考と感情が乖離していたからだと思う。
思考では「がんは消える」「僕は治る」と念じつつも、感情では「ダメかも」「死ぬかも」と感じていたので、身体を構成する素粒子に明確な信号を送ることができなかったのだと思う。・・・
明け渡し、サレンダーが起こる前の僕には無理だったということだろう。
明け渡し、サレンダーの後で湧いてきた「あ、治るな」という不思議な確信。この根拠のない確信が、僕の思考と感情の周波数や方向性を一致させたのだと思う。
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僕は今まで自分の未来、自分の人生をコントロールするために一生懸命やってきた。頭で考え、効率的な作戦・計画を立て、PDCA(計画→行動→確認→修正)を回しながら行動する。
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今回、僕はこのやり方で完敗した。・・・
では、どうする(Doing)のか?
答えは、すること(Doing)は、ない。
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・・・望む未来を生きている自分自身に〝今・ここ〟で『なってしまう』ということ。
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実現したい未来を生きている自分をキャッチし、その自分に周波数を合わせ、〝今・ここ〟でその自分になってしまう。
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ここで注意することがある。
まず、つながった未来が来るときは、想定外のところからやってくる、ということ。・・・
「思考」では過去の延長上の未来しかやってこない。これでは面白くないし、奇跡的な出来事、あっと驚くような出来事は起こらない。奇跡は想定外だから、奇跡と呼ばれるのだと思う。
つまり結論から言うと、結果だけ意図して、あとは考えない、ということ。・・・恣意的な志向は捨て去る。
もう一つは、常に自分のエネルギーの周波数を高く保っておくこと。・・・
ひと言で言うと「いい気分でいる」ということ。
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まとめると、こうなる。
1 実現したい未来を生きている自分にアクセスする
2 その自分を感じ取る
3 その自分に〝今・ここ〟でなる(思考と感情を同調させる)
4 ひたすらいい気分でいることに集中し、余計なことは考えない
5 目の前に展開される出来事を、抵抗せずに受け入れる