ワンネスの感覚の生まれる瞬間は…こんな風に分析してくれているのを読んだのは初めてでした。
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ワンネスの感覚が生まれるたび、その直前の要因を見つけようとしては何度も失敗した。・・・
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これだ!
感覚の生まれる瞬間をとらえた。はじめてだった。相手に対する共感、自分のことのように人を心から思う深い気持ち。そこからワンネス体験が起こっていた。そこからすべての人に対する愛が生まれる。・・・相手との境目がないこと。人と一体になっている瞬間だ。
そして共感からワンネスへと発展するには、もう一つ必要な要素があった。それは高い波動―宇宙人が訪れるときぐらいの―だ。それにはどうすればよいかと考えていると、以前の体験からヒントが見えてきた。“訪れ”が頻繁だった頃、クラシック音楽や高音域の音楽を避けていた。そういう音楽を聴くと、気配がより強くなったからだ。つまり、そういった音楽には波動を高める効果があるということだ。
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音楽を用意し、先日の手紙をもう一度読んだ。共感、その子への愛おしさがこみ上げてくる……出た!ワンネスの感覚が生まれた。それが深いワンネス感覚に発展しそうになる直前、脳で記憶しようと試みた。すると感覚は止まった。終了だ。
これは重要な学びだった。ワンネスは脳では体験できないばかりか、逆に脳はワンネスの邪魔になる。判断をいっさい介入させず、ただ観察する姿勢でなければ、共感からワンネスへと発展することはない。意識の働く場所を、脳からハートに移す必要があるのだ。
こうしてワンネス体験を起こす要素がわかった。あとで述べるように、まずベースに「魂の合意」がなければならないが、そのうえで次の三つが必要となる。
・共感
・高い波動
・観察に徹する姿勢(頭ではなくハートで感じる)
この三つの要素がそろうと、感動の花が咲きはじめる。この感動の花がワンネス体験への扉になる。扉が開くと、そこは無条件で無境界の愛の世界。その愛に包まれていると、ついには自分が愛そのものに溶けていく。・・・「宇宙=愛=わたし」が一つに融合したものとして存在する。