他人の壁

この(土)(日)は、やすらぎの里 http://www.y-sato.com/ で行われた「お坊さんから教わる気づきの瞑想リトリート」 http://www.y-sato.com/news/end/22287.html に参加してきました。
最近お手伝いで行くことが多かったので、ゲスト参加だった分もっと、心身ともに安らぐひとときが過ごせました(*^_^*)
今度は2月23日、24日にやすらぎの里へ行きます。
こちらのリトリート http://www.y-sato.com/news/22517.html のお手伝いです。
よかったらどうぞご参加ください♪
ということで、またいつものように読んだ本のメモです。

「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質 (SB新書)

養老孟司さんと名越康文さんの対談本を読みました。
ここは、カウンセリングの話が出たところで、興味深かったです。

P84
養老 臨床心理の河合隼雄さんが、カウンセリングの秘訣は何ですかと人から聞かれるたびに、「相槌の打ち方ですな」といつも言っていました。相手の話に対して、どこでどう相槌を打つか、極論すればそれだけなんだと。話を聞いていないと相手は怒りますから、さっき言ったように暖簾で受け流すように聞きながら、それを相手に理解させるために相槌をタイミングよく打つ。

名越 うなずくことによって、相手を承認しているという面がありますよね。逆に言うと相手は承認されたい。日本人はよくうなずく民族かもしれないですね。昔、野口晴哉先生の講演録を読んでいたときに、「あれ、俺のやってきたことって何だったんだ」と強烈に感じたことがありましたよ。ある日、野口先生のところに年頃の娘さんがやって来て、自分が長い間交際してきた男の人を激しく罵ったんだそうです。「先生、聞いてください!こんなひどい男なんです!」というような調子でね。で、先生はそれを1時間ばかりずっと聞いていて、散々悪口を言い続けた女性が「はぁ」と息をついだ。その瞬間に野口先生が、「で、式はいつにするんですか」と言ったというんです。

養老 だから「瞬間」なんです。

名越 そう、まさに「瞬間」なんですよね。そうしたら、彼女がはらはらっと泣いて、いついつにしますと言って、それでおとなしく帰っていったと。・・・