あ、同じ

世につまらない本はない (朝日文庫)

あ、同じこと考えてる、と思ったところです。
これは伊藤理佐さんもマンガで描いてました(笑)

P181
養老 日本人の言語世界は、そうとう複雑なんだと思う。アニメの『巨人の星』の冒頭に、星飛雄馬が荷車引きながら歯をくいしばってグラウンドに出てくるシーンがあるじゃない。あの「思い〜込んだ〜ら」ってメロディーを、僕はずっと、重たい「コンダラ」っていう荷車があって、それを引っぱっているんだ、と勘違いしてた(笑)


こちらは、以前私も井上靖さんの散文詩が好きで、お風呂の中でも何度も読んでて落としてしまってふにゃふにゃになり、もう一冊同じものを買った記憶が(^_^;)
今はそこまでの思い入れはありませんが「井上靖なんかは、詩のほうがいいくらいだよ」はとても共感しました。

P233
池田 ・・・養老さんは散文詩では何が一番好きなの。

養老 井上靖なんかは、詩のほうがいいぐらいだよ。『井上靖全詩集』に収録されている詩は、山岳小説の『氷壁』で描いたようなエッセンスが全部入っている。あの人のよさは、短編にあると思うね。・・・