悪魔とのおしゃべり

悪魔とのおしゃべり

さとうみつろうさんの「悪魔とのおしゃべり」読みました。
先日参加したガイドラインズのテーマの中に、両極の統合というのがあったので、タイミング的にちょうどいい内容でした。
また印象に残ったところを書きとめておきます。

P29
悪魔 ・・・そもそも、親や教師の教える「善い行い」をやり続けて、幸せになった奴はいるのか?
 こんなにもたくさんの「正しい教え」が世界には溢れているのに、街は今日も不満だらけじゃないか。「正しさ」で世界が救えなかった何よりもの証拠だ。
 むしろ、「正しさ」こそ、世界をダメにしている。

みつろう んな、バカな。「正しさ」が、世界をダメにしていると?

悪魔 そうさ。貴様ら人間を苦しめているのは「正しさ」のほうさ。・・・
 ・・・
 分かるか?
 先に、「正しい教え」がある。そして抱え込んだその「正しさ」のせいで貴様ら人間は苦しんでいる。
「悪魔の誘惑が人間を苦しめている」と習ったのだろうが、まるで違う。・・・
 ・・・
 だからこそ、「罪悪感」を消す方法も簡単なのさ。
 疑えばいいだけだ。
 悪を犯した自分を責める前に、自身が抱えた「正しさ」をまず疑ってみるのだ。

みつろう 「自分を責めるヒマがあったら、『正しさ』を疑え!」
 閣下、これは名言ですね!・・・でも疑うだけで本当に「苦しみ」は消えるんですか?
 ・・・

悪魔 ・・・人間は「正しさ」以外の方法で、苦しむことなどできないのだから。
〔早起き〕が苦しいのは、〔遅刻してはイケナイ〕という「正しさ」を抱えているからだ。
 苦しい〔ダイエット〕をする理由は、〔痩せている体型〕が「正しい」と思っているからだ。
 苦しいのなら、かならず「正しさ」を先に抱えている。
 ・・・だから皮肉な話だが、正義感が強い者ほど苦しむことになる。
 ・・・
 疑え!これまでに習ってきたことの、全てを。
 ・・・
 全ての「正しい」とされていることを、疑ってみるのだ。