このビジョンを浮かべる方法、願望実現のコツとして有名ですが、長嶋さんも横尾さんも自然にやってたんですね。
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・・・理想を抱くということは、あんまりなかったんです。夢はあります、漠然とした夢、こういう状況になりたいなっていう。それを、過去完了形で夢のビジョンを持つことはありますね。
長嶋さんから直接聞いた話だったか読んだ話だったか、満塁の場面で自分に打順がきた。その時、翌日の新聞記事が頭の中に浮かぶんだって、バーンと。ホームランを打った写真が載っている。それで、自分が二塁から三塁を廻ってホームにバンザイしながら走ってくる。そういうビジョンを、長嶋さん、頭に描いてバッターボックスに入るんだって。そうすると、それが達成できることが多いと。
ぼくも、どっちかっていうと、そのビジョン的なもので描くことが多いですね。ああいう美術館で展覧会ができればいいなって思っていると、大体、その美術館で展覧会できてるんです。会場にずっと作品が並んでる、人が沢山入ってる、それらを電球がパッパッパッとつくような感じで、頭の中に浮かべちゃうんですよ。
