今日が最後の日だったら…

スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)

今日が人生最後の日だったらと思って生きる…難しく感じますが、そうしたいなとも思います。

P117
 ジョブズによると「死は生が生み出した唯一最良のもの」だ。死は古いものを消し去り、新しいものへの道を開く。限られた時間のなかで、自分の時間をムダにしてはいけない。ジョブズは十七歳のとき、「もしあなたが毎日、これが最後の日と思って生きるなら、いつかきっと正しい道に進むだろう」という言葉を知って以来、三十三年間、毎朝鏡を見つめて、こう自問自答してきた。
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか?」
 ノーの答えが何日も続けば、何かを変える必要があるという。
 一九八九年、ジョブズはのちに妻となるローリーン・パウエルと出会っている。夕食に誘いたかったが、先約があり、あきらめた。しかし、すぐに思い返して夕食に誘った。そのときも、ジョブズは自分にこう問いかけている。
「今日が自分にとって最後の夜だったら、会議とこの女性のどっちをとる?」

P129
 ジョブズは言う。
「人生の時間は限られている。他人の人生を生きてはいけない。そして、いちばん大事なのは自分の心に素直に従う勇気を持つことです」
 ・・・
「墓場でいちばんの大金持ちになっても意味はない……夜、ベッドにもぐりこんだとき、『すばらしいことを成し遂げた』と、そう自分に言えることが僕にとってはなによりも意味があるのだ」