もたない男

じみへん 仕舞 (コミックス単行本) もたない男 (新潮文庫)
マンガ「じみへん」で有名?な中崎タツヤさんの「もたない男」を読みました。
こちらはエッセイです。
とにかく今必要ないと思ったら即捨ててしまう、ちょっとでも無駄だと思ったら切り捨てる、その徹底ぶりはマンガでも時々見ていましたが、改めて読むと、まさに捨て魔という感じ(笑)。
本も、読んだページは切り取って捨てながら読むそうです(^_^;)
高価なものも、必要なければあっさり処分。
たとえば…

P118
 基本的に値段が高いものやブランドものは買いませんが、買い物に行ってその場で気に入るものがあれば値段はあまり気にしません。
 シャツをオーダーでつくったこともあります。一枚二万五〇〇〇円もして、さすがにすごく着心地がよかったんですが、次に着たいものがみつかったときに捨てました。
 着心地がよかったので惜しかったけど、どうせ着ないことがわかっていましたから捨ててしまいました。

巻末に、断捨離のやましたひでこさんと南伸坊さんの対談が載ってました。
P196
やました そう、この本って、何も啓発していないのですよね。一応、自己啓発業界らしき世界に身をおいている私としてはそこが響きますね。普通は、つい啓発しようとしてしまうのですよ、スケベ心で(笑)。
南 あはは、でも、本を破るくだりでは、「読んだページの捨て方」をあえて図解して説明してる(笑)。誰も真似しない。
やました 啓発しない、かといって「変な俺」の自慢でもない。
・・・
南 「変なヤツ」って笑ってるけど、もしかしたら変なのは自分かもしれない、この世の中かもしれない、と思わされる深い指摘がありますね。でも、人にこの本を薦めるときはたいがいボールペンの話をします。「軸、削るんだよ、変だろ?」って(笑)。