お金に対する姿勢

夢をかなえる。 思いを実現させるための64のアプローチ

きのうの記事にお金の話が出てきましたが、澤さんのお金に対する姿勢はこんな風に書かれていました。

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「いきなり大金を手にして、澤は変わっちゃうんじゃないか」と、心配する声も聞こえてきます。でも私は、何も変わらないと思います。収入が増えたといっても、一生お金が入り続けるわけではないですから。・・・
 私は、若い頃から世界を見てきて、上には上がいるということを痛感しているから、天狗になったことがありません。・・・
 お金の使い方、価値観は、人それぞれだと思いますけど、私は堅実なんですよ。私はこれまでどおり、商店街で買い物して、自炊して、普通の生活ができれば十分だと思っています。むしろ、怠けて「豪遊」なんかしている間に、サッカーが下手になってしまうほうが怖いです。そんなわけで、お金はもしもの時のことも考えて管理しておきたい。女子サッカーがいつ、また苦しい時代に逆戻りするかも分からない、という危機感も、少なからずあります。それに自分だって、(怪我などで)いつ急にサッカーができなくなるかも分からないですから。
 それと、スポンサーさんには、私にくれるお金を減らしてでもいいから、そのお金を女子サッカーのために使ってほしいとお願いしています。
 ワールドカップやオリンピック予選で結果を出せたのは、私だけじゃなくて、なでしこジャパン全員の、そして、これまで女子サッカーに関わってきた人たちの努力があったからこそ。その結果、私の評価が高まって、スポンサーさんが名乗りを上げてくれて、サッカーを好きな女の子たちに夢を与えることが可能になった気がします。
 だから私は、自分の契約金を削ってでも、中学生の女の子が日常的にサッカーをプレーできる環境を作れたらいいと思っています。
 ・・・
 世界一になったとはいえ、個人がチヤホヤされるのは一瞬だけです。女子サッカー界全体が苦しかった時代も知っているだけに、いまのブームを一過性のものにしたくないという気持ちがとても強いです。