この方のお話、おもしろかったです

ヨーガ行者の王 成瀬雅春対談集 “限界を超える”ために訊く10人の言葉

科学者の武田邦彦さんとの対談、とても興味深く読みました。
印象的だったところのご紹介です。

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武田 ・・・僕は色紙に「今日も朝」って書くんですよね。どういうことかというと、過去の時間というのは実在する。だから宇宙からは過去を見ることができる。例えば、10光年彼方の星に鏡を置いておくと、私の20年前の姿がいま見えるんですよ。要するに過去じゃない。皆さん、過去というのはなくなった後だと思うけど、実は過去というのは全然なくなっていなくて、いまここに存在するわけです。

これを読んで、ようやく過去も未来も今ここにある、ということがだいぶ腑に落ちました。今まで知識と実感が離れていたのが、やっとつながった感じです(^^)

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成瀬 ・・・だって、不快になることもおもしろいからね。不快がおもしろい、痛いこともおもしろい、楽しいことももちろんおもしろい。すべて生きているっていうことですから、とてもおもしろいことじゃないですか。

武田 僕もブログに「まずいものを食べることが大事だ」って書いたことがあって、皆に「なぜですか?」と質問されるんだけど、いま成瀬先生が言ったのと同じで。美味しいものだけの世界というのは、ほとんど無意味なんですよ。

成瀬 ・・・体にいいものばっかり取っていると、体は弱りますからね。耐性、抵抗性がなくなってきて。だから抗菌ばかり全部やっていると、かえって皮膚病になって、いろんな問題が生じるじゃないですか。つまり、何かが来た時に弱くなる。だからいいんですよ、まずいものを味わうのも、つらい思いをするのも。