いつもと反対に動けば・・・

父が消えた (河出文庫)
きのう、ネット上でエッセイを読んでいたら、赤瀬川原平さんの小説、「父が消えた」の一節が載っていました。

三鷹駅から東京発の電車に乗ると、ガタンといって電車が動いた。電車はどんどん動くので私は嬉しくなった。こんなこと、まったくいい歳をしてばかな話だけど……。でもいつもと反対の電車に乗ると、よくこういうことがある。(中略)電車はいつもの三鷹駅の固まった風景が、どんどんめくられて通り過ぎて行く。珍しいことである。電車というのは反対に向うとじつにどんどんと動くのだ 」

「いつもと反対に動けば旅行ができる」

この小説、読んだことなかったので、読みたくなりました。
「いつもと反対に動けば旅行ができる」というフレーズ、なんかとてもいいです。