わたしとせかいと体験

悪魔とのおしゃべり

この宇宙には、わたしとせかいと体験しかない…一部抜粋だとわかりにくいかもしれませんが、そうだよなーと思いながら読みました。

P322
悪魔 ・・・いいか、この宇宙の、どの瞬間、どの場面を切り取っても、「わたし」と、「せかい」と、【体験】の、3点分離以外は、何も起こっていない。

みつろう マジだ……常に、この3点しか宇宙にはないじゃん。これ以外が、ない。

悪魔 さぁ、話がスタートした地点にやっと、到着した。なぜ、「わたし」と「せかい」は、真逆の性質になると思う?
・・・

みつろう ・・・あ、分かった。そもそも「1つ」しかなかった宇宙が2つに分離したんだから、〔ここ〕にないモノなら、全部が〔向こう〕にあるはずだよね?逆に、〔向こう〕にないモノは、全部が〔ここ〕にある。・・・

悪魔 ・・・宇宙の全てを保有する「特異点」が、2分割されたのだから、〔ここ〕にないモノなら全てが〔向こう〕にある。ということは、向こうの性質は、こちらの真逆になるはずだ。
「ある」ものは、「なく」、「ない」ものが「ある」のだから。
「わたし」と「せかい」はこうして、真逆の性質として分離した。というより、分離したらどうしても真逆になってしまうのさ。

みつろう なるほど。全てがある特異点だからこそ、分離すると鏡の性質になっちゃうわけですね。

悪魔 そして、「わたし」と「せかい」の関係性のことを【体験】と言うのだから、結論はこうなる。【体験】とは、真逆の性質に宇宙が分離することなのさ。
「プラス」と「マイナス」の間を、行ったり来たりするのが【体験】だ。
「悪いこと」と「良いこと」の間を行ったり来たりするのが【人生】だ。
「悲しんだ」次の日に「笑い始める」のが、【人間】だ。
【体験】とは、一番性質が離れた二極間を、行ったり来たりする行為なのさ。
 ・・・
 ・・・だから何かを知りたければ、その両極を探査すればいい。
「良いこと」も「悪いこと」も起これば、『経験』と言える。「栄光」と「挫折」を通った者だけが、『経験』者だ。「失敗」と「成功」を重ねた者こそ、『経験』者だ。「失恋」したことがない奴に、「恋愛」の相談なんてできるか?

みつろう 嫌だよね。両極どっちも、知ってないと……。

悪魔 これが、貴様に教えたブランコの法則だ。全ては、二極を内包しているのだから、ブランコは揺り返すのさ。反対側の、極へ『体験』を求めてな。・・・
 ・・・
 この幻想のゲームから抜け出す方法は、簡単だ。今いる場所がどこであれ、そこを楽しむのだ。すると、ブランコの揺れは収まってくる。
 そして、全く揺れていない点で止まる時、貴様らは、この宇宙の全てを手に入れるであろう。