イドリの園から来た仲間

つらいと感じても心配いらない 神さまはいつだってそばにいるから

著者とその友人の、前世からのつながりについて書かれていたところ。
興味深かったので書きとめておきます。

P32
 ミコちゃんが焼かれた場所は、亡くなった年から考えた時に、たぶん南フランスだと思います。当時はまだフランス語という共通語ができ上がっていなくて、ミコちゃんが話していたのは、古フランス語と呼ばれる言語の方言か、ラテン語からの何かしらの派生言語だと思う。
 だとすれば、イドリの園のイドリという言葉の後に子音が一つ発音されていなかったのかもしれない。
 ・・・
 それなら、イドリはIDORIかIDOLIと綴るとするとして、その後に子音を足してみて、意味のある言葉を探してみた。・・・
 それで出てきたのがイドリスという言葉だ。
 謎解きを進めよう。
 旧約聖書にエノクという人物が出てくる。「カインとアベル」のカインの息子さんだ。
「エノクは神とともに歩み、神が彼を取られたのでいなくなった。」聖書にはそう書かれている。エノクの啓示が書かれているというエノク書では、エノクさんは死んだのではなく、天使メタトロンに変容したのだそうだ。
 ヘブライ語でエノクと呼ばれているこの人物は、アラビア語ではイドリスになる。
 イスラム教のコーランの中にも、イドリスが神によって高い所に上げられたという記述があるそうだよ。
 つまりイドリの園というのは、現在エノク(つまりイドリス)がいる場所ということになると思う。
 イドリスは天使になっているそうだから、そこはきっと神の世界だね。
 ミコちゃんが焼かれる前に言った、「イドリの園から来た仲間と共に働かせてください」という言葉の意味は、神の世界から来た人たちと一緒に働かせてほしいということだと思う。
 それが結論その1だ。
 ところでヘルメス・トリスメギストスという人を知っているかな?
 ヘルメス・トリスメギストスは3倍に偉大なヘルメスという意味らしい。
 ギリシャ神話の商業の神、旅人の神、情報や知識の神、ヘルメス
 エジプト神話の知恵の神、言葉の神、時の神、トート
 ローマ神話の商人や、旅人の守護神、メルクリウス
 この3柱の神さまは同一の神さまらしい。だから3倍に偉大なヘルメスと呼ばれたという説がある。
 ヘルメスという実在の人間がいて、その人は3回生まれ変わって、ヘルメス文書と呼ばれる錬金術の本を書いた。錬金術を極め、賢者の石を持っていたとされる。
 だから、3倍に偉大なヘルメスだという説もある。
 その3回生まれ変わったというヘルメスが最初に生まれた時、彼はピラミッドを作ったそうだよ。
 そして、ヘルメスはエノクであり、イドリスでもある。
 おいらの結論のその2は、イドリの園から来た仲間というのは、ヘルメス=エノク=イドリスが扱っていた知恵や情報、言葉、錬金術に精通した人たちではないかということだね。