失敗しても責められない

幸せをはこぶ会社 おふくろさん弁当:本当にあった! こんな会社~規則も命令も上司も責任もない!

この辺りまで読み進んだら、この会社の近所に引っ越したくなってきました(笑)

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 おふくろさん弁当では、よく「失敗しても責められることがない」と表現される文化がある。それは、どういうことなのだろう。・・・
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 人とは、どういうものか。人はミスをする。休みたいときだってある。
 それがそのまま受け入れてもらえる、認めてもらえる、どんな気持ちや思いも受け止めてもらえて、一緒に考え歩んでもらえる。
 そうした場所で、人は伸び伸びと、個性を発揮し次々と創造的なものを生み、楽しいからこそ効率があがり、それがまた余裕を生み出し、満たされた心は、お弁当の味や、配達時の表情や、電話口のその一声に現れ、お客さんからも愛され、「売ろう」としなくても業績も上がり、またそれが社員の余裕にも還元されていく。
 こんな好循環が生み出されて、働く人は社長も社員も、みなだんだんと幸せな方向へと向かい、その幸せは社員に留まらずに、お弁当を利用してくださる皆さんや、地域社会にも還元され、また幸せを生んでいく。
 今はまだ小さな街の小さなお弁当屋さんだ。けれども、想いを同じくする世界中の皆さんと手を取り合いながら、人が人のままで居られる社会を作っていきたいと願う。
 その一助となることを目指して。