折り合いをつけてしまったがための・・・

神田橋條治が教える 心身養生のための経絡・ツボ療法

 もう10年位お世話になっている整体師さんに、ちょっとずつ歪みを直してもらってだいぶよくなったのですが、この「なんとか折り合いをつけようとする」せいで歪みが生じるという所を読んで、改めて自分の体の歪み具合に納得してしまいました(;^ω^)

 他のページには「癒着はその人の全身に、折り合いをつけて生きるという無理を強いている」とあって、体に「ごめんね~」と謝りたい気持ちに。

 そして、いつも施術が終わると目がぱっちり大きくなるのも、面白いな~と思っていたら、そういうものだったのかと初めて知りました。

 

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 白柳整体では、広義の「外傷」の瘢痕が癒着となり、周辺の生体の(軟部組織や骨格の)動きを制限し、それと「なんとか折り合いをつけようとする」生体側の努力のせいで、ドミノ倒し的に歪みが波及しているのを、もともとの癒着を可能な限り取り除くことで、新しい無理の少ない「なんとか折り合いをつける」を開始させる、これを基本原理とします。

 癒着は本質として「本丸」です。しかし、古くなるほど癒着の邪気は消えています。浮き出ている邪気は「いま現在」生体が苦痛を訴えている標的です。そこへ直ちに施術をするのではなく、チョット「気」を送る(注意を向ける)と、新たな(隠れていた)邪気の部位が浮かび上がってきます(しばしばとんでもなく離れた場所です)。そして先ほどの邪気は淡くなります。「ドミノ倒し」の遡行です。これを繰り返して、源の癒着に辿り着きます。辿り着かなくても、とりあえずとらえた標的に施術をしてみると源の癒着が浮き出てきます。

 源の癒着の施術が成功すると、探索で辿ってきた途中の邪気は消え、全身の気の流れが良くなります。「目がパッチリ」します。「気持ちがいい」の反応です。歩いてもらうと「歩きやすくなった」との感想が聞かれます。客観的にも動きが美しくなり、心身が若返った雰囲気になります。

 ちなみに、何の治療でも養生でも、成功の瞬間に「目がパッチリ」の反応が生じます。「目は心身の窓」です。