働くとは?

寝たきりだけど社長やってます

最後に著者と、一緒に働いているパートナーの方へのインタビューが載っていて、それも興味深かったです。

P176
―自分にとって仙拓はどんな存在ですか?

佐藤 働く、ということが今の僕にとって人生の大切な一部になっているので、そのためになくてはならないもの、居場所です。

松元 すごいこというね、カッコいいねー。

佐藤 拓ちゃんにとってはなんなんだよ。
 
松元 そんなカッコいいこと言えないな。まだ過程だな。今後、どんな会社になっていくのかは分からないけど、1つの乗り物かな。今は2人乗りのね。

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―ウェブの仕事の魅力を教えてください

松元 いろいろな世界の人と関わることができるのがいいですね。新しい価値観に触れることができるし、こんな考え方があるんだと驚いたりする。打ち合わせで、お客さんやいろんな人の話を聞くのが楽しいですね。

佐藤 その人の人生が伝わってくるのが面白いです。そこからお客さんの要望を汲み取って、ウェブサイトという形にして、それを喜んでもらったときは、お客さんの人生と、仙拓、そしてウェブサイトを見てくれているひとが一本の線でつながった気がして達成感があります。

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―最後に、"働く"ことは2人にとってはどういうことですか?

松元 人生を楽しくするための1つの食料、エネルギーのようなものです。

佐藤 今までは働くということはお金を得ることだという考え方がありました。そしてその根底には誰かに求められてその人のためになにかをするということがありますね。
 誰かの役に立つこと、お金をもらうこと、その2つの視点があったんですけど、仕事をしていく中で、それだけではない喜びがあったりとか快感があったりとか、いろいろな人と出会う中で、自分の人生の幅が広がっていく気がするようになったんです。だから、むしろ、それを探して仕事をしたり、周りの人と関係を続けたりしていくことが、僕にとっての働くということかもしれません。