正しさを手放そう

悪魔とのおしゃべり

正しい意見など持つな、というお話のつづきです。悪魔ではなくここは神さまとのおしゃべりになってますが…。

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みつろう 「もう、できている」「もう、持っている」「もう、コントロールされている」と信じて、勘違いを進めると、「まだできていない」という欲求を手放せますもんね。欲求とは、「まだやれていないこと」のことだし。

神さま そうじゃ。「持ちたい」を手放せば、「より持っている」感覚になる。「コントロールしたい」という不足を手放せば、よりコントロールされていることに気づく。「叶えたい」という願いを捨てれば、もう叶っていることが分かる。
「どうにかしたい」という思いを手放せば、「どうにかなっている」世界が見え始める。これが、システムだ。

みつろう 宇宙システムが理解できれば、簡単ですね。外界へのコントロール欲求を手放せばいいだけだから。

神さま お前は、分かったつもりになっているが人間は永遠に「分かれない」。この「分かれない」には、2つの意味がある。
「理解できない」という意味の「分かれない」と、「Oneとは切り離せない」という意味の「分かれない」だ。
 人間は、永遠に「分かれない」のじゃ。それが、宇宙からの最高のプレゼントじゃ。全てを悟ったのなら、そこで終わりじゃないか。自分の中に、「これが答えだ!」、これこそが「正しい!」と思ったなら、もうそれ以上の成長はないじゃないか。
「正しさ」が、人間の可能性をつぶすんじゃよ。「正しい」とは、それ以外のことを全て信じないという宣言なのじゃから。宇宙にとっては死刑宣告じゃよ。成長がなくなる。だから、自分の中に、「正しい」意見など1つも持つな。たった1つも、持つなよ。ワシが教えたこのことも、これまでに教えたことさえも。全ての「正しさ」を疑え。
 ・・・
 だって本当は、お前ら人間には無限の可能性があるんじゃぞ?
 それなのに、「航空力学が正しい」と信じたら、もうそこで終わりじゃないか。・・・瞬間移動だってできる。テレパシーだって使える。頭の中の、「正しい」と思い込んでる物理学を捨て去った瞬間に。

みつろう なんでもできそうな気になってきました。「正しさ」を保持しないだけで。

神さま なんでも、できる。「正しさ」を信じなければ。エジソンなんて、「1+1=2」すら信じなかった。それでもエジソンに先生たちは「正しさ」を押し付けようとした。エジソンは、どろ団子を2つ用意してそんな先生に言った。
「先生、ほら見て。1と1を足すと、『大きな1』になる。2じゃない」と。
 お前らは、なんでもできる。不可能などない。
 ・・・
 たった1つの「正しさ」という小さな「部分」を捨て、目の前の「せかい」の「全体」を信じた時、部分のままで、全体で在るという奇跡を体感するであろう。