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ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

ここは、深いなぁ…と思いました。

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 未来食堂のコンセプトは「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」。とはいえ、そう考えたとき一番難しかったのが、「お金がない人」をどう受け入れたらいいのかということでした。
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 そしてある時気がついたのです。「救うこと自体をシステム化し運営に組み込めばいい」と。この気づきが“まかない”を生み出すきっかけになりました。
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 まかないさんたちはいろんなものを継いでいきます。ノウハウはもちろん、“まかない”や“あつらえ”などの各システムも。でも何よりも私が継いでほしいと願うのは、“人を受け入れる姿勢”です。
「まかないをやってみたいんですけど」から始まる、一期一会の関係。素人だろうが何だろうが引き受けるあり方。前述したとおり、大変なこともあります。でも、それでもその人を受け入れる。まかないさんは、私のその姿勢をまさに一番近くで見ている人にほかなりません。
“まかない”で店を運営するのは現実的には大変なことです。でも、未来食堂で“まかない”を体験した人が自分のお店を持ったとき、その店に“まかない”制度がなくても、いつか店に困った誰かがやって来たとき無下に追い返す可能性は、きっと低いと信じています。
 これは飲食店開業志望のまかないさんに限ったことではありません。会社員だって学生だって“人を受け入れる”姿勢は、きっとその人の行動を変えていくでしょう。