自分を愛するとは…

もしここが天国だったら? ― あなたを制限する信念から自由になり、本当の自分を生きる
こちらは、アニータさんが、自己犠牲的な生活を送っている友人のアイリーンに話したことです。

P49
「結局、自分のことを愛するまで、私の人生は何一つ最高の状態にはならなかったわ。私が今経験している豊かさ、意味、喜び、そして他人に対する愛や優しさや忍耐は、自分に対する愛の量に正比例しているの。今あなたが言ったように、自分が持っていないものは他人にも与えられない。それに、他人から受け取る愛や尊敬、サポートや思いやりも、私が自分をどれだけ愛しているかによって決まるの。なぜなら、自分の中にそのための場所がなければ受け取ることができないからよ。
 自分を愛さなければ、私たちを通して表現されている神の部分を否定することになるわ!私たちは自分を愛することがーさらに悪いことに、自分を愛していると認めることさえもー傲慢で自己陶酔的な行為だと信じるように育てられたから、それを否定してしまうの。でも、これほど真実から離れていることはないわ。自己陶酔はそれとはまったく反対のものから生じているーつまり、自分への愛がないから、それを埋め合わせるために他人の注目を得ようとするのよ」・・・
 ・・・実際多くの人が「自分を愛するというのは、自分の弱さや表面的な失敗を否定して自分をほめることだ」と信じていますが、それは的外れです。
 自分を愛するということは、いつも自分をほめたり、自分がどんなにすばらしいかを自分に言い聞かせることではありません。そうではなく、それは本当のあなた、人間であるあなたを愛するということです。意外な弱点を持ち、激しい非難にさらされ、失敗してみんなをがっかりさせることもある自分を愛するということです。誰一人そうしてくれなくても、自分に対して誠実であり続けると誓うことです。
「自分をどれくらい愛せるかで人生は決まる」と私が言ったのは、そういう意味です。はっきり言いますが、これはまぎれもない事実なのです。