経済ってそういうことだったのか会議

経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)

経済について知るならこれ、と堀江貴文さんがおすすめしているのを見て、遅ればせながら読んでみました。
2002年に文庫版、もとの本は2000年に出版されているので、出来事は古いものの、タイトルの通り「経済ってそういうことだったのか」と少しわかった気になれる(^_^;)本でした。
もっと知識と理解力があればと自分の頭に、惜しい、と突っ込みを入れたくなりつつも、それでも対談形式なので相当わかりやすいです。

一ヵ所だけちょっとご紹介です。こちらはお金について書かれていたところ…

P19
佐藤 いまの竹中さんのお話を聞いていて思ったんですけど、初めての国に行くと、どの国のお札も必ずオモチャに見えるんです。しばらくいると見慣れてくるんだけど、どうしてもそれが価値のあるものとは、にわかに信じられないんです。でも、その国の人たちには全然そうじゃない。当たり前なんだけど不思議な気がするんです。・・・

竹中 見慣れない通貨はオモチャに見える……佐藤さん、これが何を意味するかというと、先ほど言いましたように、これも「信用」ということなんですね。もっと詳しく言うと、今、私は一万円札を持っていますけれど、なぜ一万円札を大事に持っているかというと、これは日本銀行券だからなんです。私は日本銀行を信用しているんです、今の時点では。もう一つの理由は、街に出れば街の人も日本銀行を信用してこの券を受け取ってくれるだろうと信じているからなんです。信じるという行為がなくなったらマネーってなくなっちゃうんです。・・・
 だから佐藤さんは今、ズバリ本質を突いたと思います。やっぱり経済は信用なんです。信用が崩れると、我々のよって立つ貨幣経済というのはものすごく脆いですよ。