ホセ・ムヒカの言葉

戻りました(^^)
たまに日常から離れるのって、心身にとてもいいですね。
ところでまた、読んだ本のご紹介です。

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

ホセ・ムヒカの言葉」を読みました。
偉大な人だな〜という感想です。
言葉遣いがちょっと激しい印象もありますが、国や世界を動かすのに、そんな表面的なことはどうでもいいのかも、と思ったりしました。

P73
 ムヒカはつねに国民の隣にいる。
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「いつも、レストランなど自由なところに行き、国民と同じ食事をしています。壁をつくることで国民は政治から離れていきます。もっとも良くないことは、国民から政治が嫌われること。そうなると、政治は失敗に終わります」

本の最後に載っていた2014年の南米諸国連合の会議でのスピーチを書きとめておきたいと思います。

P105
(中略)
 不可能なことを可能にするにはさらなる努力が必要です。諦めたら負け。人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、今考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力があなたにはあります。
 その道が一番大事です!
 ゴールなんてありません。
 戦争で死んだからといって、その先には楽園もありませんし、美しい人が待っていてくれるわけでもない。そこで終わった、それだけなのです。
 あるのは別のものです。
 それは、どんな状況にいても、この短い人生をフルに生き、人生を愛し、そのために戦い、人に伝えようとした美しさです。
 人生はもらうだけではだめなのです。まずは自分の何かをあげることなのです。どんなにボロクソな状態でも、必ず自分よりも悲惨な状態の人に何かを与えられます。
 みなさん、私は若かった。
(中略)
 各世代でそういった過ちをしてしまいます。しかし、昔燃えていた内なる炎がとても強かったからこそ、今に至るのです。自分たちの犯した過ちを受け入れながら、命の恵みと寛大さにも気づきます。
(中略)
 若者よ、私があなたたちに伝えたいのは、昔の葛藤や過ちの愚痴ではありません。
 人生はずっと続く学びの場です。ときには間違った道に迷い込む。ときにはお互いの足を踏んでしまうこともある。
 若かりし頃の私を戦いへと駆り立てた要因は、今の時代にも存在しています。資源と可能性に満ちた地球に、今までにない富の集中、今までにない貧富の差が見られます。
 人間は無限に良くなっていく社会を作れる、と私は信じています。
 勇気を持って、歴史の奥深くに閉ざされた古来の社会を見てください。
 石器時代の人になれと言っているのではなく、人間社会を守るための寛大な精神を学んでほしいのです。
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