これもだいぶ前に出た本ですが、須藤元気さんが「愛と革命のルネサンス」の前に、理想主義への興味から南米を旅した記録です。
気軽に読めて、面白い内容でした。
印象に残った言葉を書きとめておきたいと思います。
P5
タイミングとは、喩えるならダムにある水門のようなものだと思う。人は、そして、すべての生命は、未知なるものに向かってタイミングという水門を解き放つことで可能性を開いてきたはずではないだろうか。
そして、その水門を開く方法はひとつだけだろう。
憶測をせずに行動することだ。
P34
否定を続けるよりは、肯定的なことを話すことで道が開けた、ということだろうか。
そして、人は想定外のことになると動きを止める。
P78
人は自分が知らないことを恐れる性質がある。とりあえず偽物ということにしておけば安心だろう。そういった経緯があるからこそ、僕は自分で実際に確かめてみたかった。
P161
「純粋な無私の精神は、その美しさ故に悪意ある人の妬みと憎しみを買う」
・・・
光は闇を背景としてきわだち、闇は光を分離することでさらに闇を深める。
P166
お互いがお互いを尊重し、地球環境に配慮する文明を、果たして僕らの時代に創りあげることができるのだろうか。
それは他人の痛みに共感できる人間がどれだけ育てられるかにかかっていると僕は思う。
P173
「いろいろな出会いと共時性があって、今日ここを訪れることができましたが、僕はここで何をするべきでしょうか?」
「それはおまえの問題だ。考えるのではなく、知っていることを思い出せ」