不満はよい知らせ?

満足感とは?ということについても、聞きました。
たとえばお金、いくらもらえたら満足?
月に20万円あればいい?いや100万円でも足りない?
人によって大きな差が出るのはなぜだろう?

たとえば昔を思い出して、お年玉を思い浮かべたら・・・
1万円も入ってたら、すごいうれしい。
1000円だと、うれしいけどちょっとがっかり。

満足するかどうかは、何を得たかそのものではなく、期待以上か以下か、で決まります。
言われてみればそりゃそうだ、なのですが、こんな単純に思えることも、腑に落ちてなかった、初めてよくわかった気がしました。

もしあるがままを常に受けとめ、それに感謝できる境地に達していれば、そもそも不満という感情はないと思いますし、あるものに感謝すれば、期待を感謝に変えれば、ずっと幸せに生きられる、とも言われます。

その境地でありたいものですが、不満をよい知らせ、ととらえることもできます。
不満に気づくことで、自分が何を期待していたか、何を求めているかがわかる、
不満という感情をそのようなサインと認識すれば、不満=嫌な感じ、ではなく、大切な自分からのメッセージを受け取った、ということになるからです。

この「アンソニー・ロビンズの成功法則」という本では、行動警報、そういうネガティブな感情は、こういうサインを知らせてくれてますよ、とまとめられていました。
世界No.1カリスマ・コーチ アンソニー・ロビンズの「成功法則」   人生に奇跡を起こす12のステップ

たとえば「イライラ感」は、何かがおかしい、現状が望んでいることと一致してないというサイン
たとえば「怒り」は、自分にとって大切な何かが、自分あるいは誰かによって踏みにじられた、というサイン
・・・など。

サインに気づいて、すぐ行動を起こせば、このような苦しい感情に巻き込まれ、対処不能にならずに済むということで、その時何をすればいいか、についても書かれています。
これは心身ともにエネルギーに満ちた人ならすぐできるだろうけどなー・・・という思いもわいてきましたが、逆にこうも思いました。
ネガティブな感情がわいてくると、私もそれに強く引っ張られてしまいます。
でもそれを「あ、行動警報出た!」と、とらえるクセさえつければ、脳をそのようにクセづければ、結構うまく対処できるのでは?と。

自分自身について考えてみると、カウンセラーという立場上、面接中にこのような感情に巻き込まれる訳にはいかないので(^_^;)、自分の感情を客観視したり、いったん脇に置いておくというクセづけは既にかなりできています。
だけどたとえば高校生の頃の自分は全然できてなかった、思春期というホルモンバランス的な要因もありますが、悲劇のヒロインになるのがすごくうまかったような(笑)
やっぱり訓練、脳をクセづけることで、思考や感情は確実に変わる、と納得しました。
たとえば、失望→もうどうしようもない、みたいな短い単線しかない状態から、失望→他の可能性はないかな?別の道を探ってみよう→目指すことがこっちじゃなかったって知らせてくれたのかも?、のように展開する回路を作ることができます。

先日ご紹介していた「マインドサイト」のように、感情を空を流れる雲のように、行き過ぎるのを眺めるという対処法も有効だと思いますが、筋トレのように、思考回路を変える脳トレをしてみるのもいいことだと思います。
今まで内省的な方向に多く目を向けていたので、脳トレ方向からのアプローチが新鮮に感じられ、こちらも開発したくなりました(^^)