参考になったところ

ぼくらの仮説が世界をつくる

なんとなく知っていた(^_^;)ことが、整理されました。

P149
 ・・・「努力すること」は本当に難しいことです。1日、2日のことであれば、根性で乗り切れますが、長期間は無理でしょう。人間というのはとにかくサボる動物だからです。だから、サボらないように工夫をすること、努力を続けるための仕組みを作ることが、大切になってきます。
 ・・・「二重目標」という考え方があります。二重目標とは、何かを成し遂げるにあたって「毎日絶対にできる目標」と「理想的な目標」の二つを作るという方法です。
 たとえば、英単語を覚えたいのであれば「一日一回、必ず英単語帳を手に取る」という目標と「毎日10個新しい単語を覚える」という目標を立てます。・・・
「覚えなきゃ」と思うとプレッシャーがかかりますが「単語帳を手に取るだけでいい」ならば、行動のハードルは相当に低くなるはずです。・・・

P152
 人間は、どれだけ強く決意をしても、大きく変わることなどできません。変わるためには、「習慣にすること」が必要です。習慣にして、少しずつ少しずつ変わらないといけない。・・・
 ・・・
 とにかく、自分を、自分の意志というものを信じないようにすることが大切です。・・・
 よく「今回こそ生まれ変わります!」と若い社員は言っていますが、そういう気合よりも、毎日の努力をするための時間の取り方を変えるほうが、ずっと楽に生まれ変われます。

P156
 世の中の人は「新しいもの」に、あまり反応しません。世の中の人が反応するのは、既存のものから少しスライドした「ちょっと新しいもの」だからです。よって、「新しいもの」を描く作家の作品がすぐに世の中に受け入れられることは、めったにないのです。
 ぼくの感覚では、3年続ければ、徐々に世の中から受け入れられてきます。

P162
 小さい不安を飼いならして、大きなリスクを平常心で取りにいけるようになりたい。
 そのためにぼくが取ることにした方法は、「自分の感情を信じない」ということです。感情の起伏があることはいいことなのですが、決定したり、指示したりするときには、自分の感情をまず疑って、確認してから行動するようにしています。
 自分をある程度「客観視」できれば、感情への影響を考慮することができます。

P170
 ・・・やりたいことがある人は、確実に自分の好き嫌いをはっきりと把握しています。好き嫌いがわかっているというのは、自分の欲望のあり方を正確に把握しているということだからです。
「何がやりたいのか?」を把握すること。そのために、自分の好き嫌いを理解すること。それが重要なのです。