ここも共感しました

イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学

読みながら、自分はどうだろう?と振り返ったところです。

P123
イチロー 僕は以前は、人のことを喜ばそうと思ってました。どうやったら、人に喜んでもらえるんだろうって考えながらプレイしてきたんです。でもそういうときって、お客さんは、僕のほうを向いてくれないんですよね。喜んでもらえない。

矢沢 うーん。

イチロー そこで考え方が変わってきたんです。「じゃあ、わかった。俺は俺が好きなようにやろう」と。「お前ら、見とけ」と。好きなようにやるから「ついてこれるなら、ついてこい」と。イチローのファンとして、「それでも俺についてこれるなら、ついてきてみろ」っていうような気持ちが、ちょっと芽生えてきたんですね。そうすると、僕自身のプレイしている姿に、子どもみたいな雰囲気が出てくるみたいなんですよね。

矢沢 なるほどね。

イチロー 純粋に野球をしてる姿。僕、本来の姿に戻っていく。

矢沢 なるほどね。

イチロー そうすると、見てる人も喜んでくれるようになりました。ちょっと今まで、順番をはき違えていたかな。でもその回り道をしないと、結局そこにはたどり着けないっていうことだと思うんですよね。近道は、もちろんしたいです。簡単にできたら楽なんですけど、でもそんなことは、一流になるためにはもちろん不可能なことですよね。一番の近道は、遠回りすることだっていうような考えを、いまは心に持って、やってるんです。それが、唯一の道なんじゃないかと、思えるようになったんです。

自分はイチローさんとは内容もスケールも、やってることは全然違うとはいえ、何事にも共通して言えること、生き方にも言えることだなー・・・と思って読みました(^^)