うちの火星人

うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための
「うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための“取扱い説明書”」

この本、すごく良かったです♪
一見それとわかりづらいグレーゾーンの発達障がいの方のことが、とてもよく理解できると思います。
書いているのは一家のお父さんで、お母さんと4人の子どもたちのそれぞれの特徴と対策が、4コママンガ入りで説明されています。
5人それぞれタイプが違うので、これまたすごく参考になります。

最近マンガもいくつか出版されていて「旦那さんはアスペルガー」などもとてもわかりやすかったですが
旦那(アキラ)さんはアスペルガー 旦那(アキラ)さんはアスペルガー しあわせのさがし方 旦那(アキラ)さんはアスペルガー―4年目の自立!?

この「うちの火星人」は5人同時に登場してくれるので、いろんなタイプの方がいるのがわかりやすく、そしてこのご家族が希望に満ちているところが素晴らしいです。

P161
・・・一番大切なのはたとえ欠点だらけでもまるごと受け入れ、お互いの存在を喜び合うことだと思います。

P165
 火星人は常識という「重力」に縛られがちな私たち地球人を、解放してくれる存在だと思います。彼らの特性を受け入れてうまく付き合えれば、さながら無重力空間で生きる火星人からは、地球人が思いもつかないアイディアがもたらされるでしょうし、火星人たちも素晴らしい功績を残せるでしょう。

P183
 ある晩。おもむろに妻は食卓を囲む家族を見回し、こんな演説をしたのです。
「私たちは普通の人とは、いろんなものの感じ方がぜんぜん違う。それはもう、日本人と外国人以上にかけ離れた感覚よね。だからね、私たちはきっと火星人なの。地球の人が持っていない、でも、とっても素晴らしい感覚を、生まれながらにプレゼントしてもらったの。だからね、あなたたちも、普通になれないからって卑屈になんかなっちゃだめ。堂々と胸はって、火星人として生きていけばいいのよ」
 ポジティブ思考の妻らしい、高らかな火星人宣言でした。

ということで、タイトルが「うちの火星人」になったそうです。
‘堂々と胸はって、火星人として生きていく’ほんと素晴らしいです。
生きづらさを感じているすべての人が、こう宣言できたらと願いますし、そうなるように私にできることをしたいなと思います。