つづき

ハンドルを手放せ (講談社+α文庫)

きのうご紹介した最後の部分に
「流れそのものに乗ったとき、あなたはいつでもここにいます」
とありました。
後ろの方のページには、このようにも・・・

P220
私は花の香りをかいでいるとき、風の流れを感じているとき、美味しい紅茶を飲んでいるとき、私はその流れそのものにいます。
私はこう感じている……それが私そのものとはいえないでしょうか?
つまり、場所として私は存在せず、時間の流れの中に私は存在する……こう思うのです。

そして時間については・・・

P224
道教では、時間は未来から過去に流れるという概念を持ちます。
時間は、私たちを通過していくだけです。時間の中に自分を投影することができません。
一瞬一瞬、時間を通過して過去に流れます。
蓄積するということもありません。積んだ経験はすぐ後ろに流れます。経験を持って未来に向かうことも無いのです。
きょう会う人はすべて新しい人です。きょう会うあなたも新しいあなたです。
だって時間は未来から流れてくるのですから……。
過去は、どんどん後ろに流れます。

この本では、空間の中にいる自分と、時間の中にいる自分を分けていて、このように書かれています。
空間の中にいる自分には、どうも色々蓄積していくように感じられますが・・・(^_^;)
未来から過去へ流れる時間が私を通過していく、そんな風に感じると心地いいです。