2巻目

ヤマザキマリさんの紹介する「アジアで花咲け!なでしこたち」の2巻目を読みました。
ヤマザキマリのアジアで花咲け! なでしこたち2 (MF comic essay)
こんな所にまで?!とびっくりするような奥地で活躍されている方など、今回も興味深かったです。
それぞれ冒頭に、いくつかインタビューがあるのですが、
Q7 日本にいた頃の自分にアドバイスを送るとしたら?が響きました。
自分に向けてのアドバイスなので、少々厳しめのものもありますが(^_^;)

バンコクでコスプレ雑誌の編集長をされてる方
「言いたいことは言え、他人に遠慮しなくていい。」

ベトナムで農民支援のNPOの代表をされてる方
「もっと広く深く物事を考えたり、捉えたりできるよう、たくさんの本を読んで、たくさんの人と話して考えて欲しいなぁと思います。感情に流されず、本質を見抜く力を養うこと。モノの道理をわきまえること。語学を真面目にやること。そして、相手を思いやること。」

フィリピンの山岳地帯で伝統文化を守るために楽器、アクセサリーブランドを立ち上げた方
「まずは、一歩踏み出してみること。『本当の自分は一体、何がやりたいのか』、それをいくら頭の中でぐるぐる考え続けても答えはなかなか出ないはず。ある程度のところまで頭で考えたら、あとは実際に行動してみることだと思います。その行動が、あなたの人生を変えるきっかけになるかもしれないし、そこから今後の生き方のヒントが得られるかもしれません。」

インドネシア日本語学校職業訓練所を経営されてる方
「今、この瞬間、たとえどんな仕事をしていても、その仕事に全身全霊を捧げれば、その経験はきっと将来何かの役に立ちます。逆に『こんなこと、将来何の役に立つんだろう?』という生半可な気持ちでやった仕事は、その言葉の通り、将来何の役にも立たないでしょう。」

最後の方にあった、ヤマザキマリさんの文章です。
P113
 人間は、地球上に自分たちの境界線を引いて、“自分はここに属している”というカテゴリーを作ってしまったわけですよね。でも「なでしこ」の皆さんは、日本国籍ではあるんだけれども、そういう国境的概念というものが取れちゃっている。地球レベルの問題に「地球人」として接する深い懐を持っていて、国籍とか言葉の違いが全く足かせになってない。自分が何者なのかとか、自分のアイデンティティみたいな細かいことをいちいち考えるよりも、やらなくちゃいけない大事なことがいっぱいあって、それを一生懸命やっている人たちなんです。それは海外における外国人の正しい生き方かもしれないし、人として理想に近い生き方をしているなあと思います。