31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす。

31歳、夫婦2人、月13万円で、自分らしく暮らす。 僕たちが見つけた質素で最強の生き方 (大和出版)

 絶対にやりたくないことをやらないで済む道を探す、というのは、大事なことだなと思いました。

 

P18

 僕が心から求めていたのは、お金をたくさん稼ぐことでもなく、大企業で働くことでもなく、周囲の人にすごいと思われることでもなく、贅沢をすることでもありませんでした。

「やりたくないことをやらずに生きること」

 ただそれだけだったのです。

 僕は現在、苦しさを感じていた会社員を辞め、ひっそりと自営業をしています。

 贅沢をしているわけでも、稼ぎが多いわけでもありません。それでも毎日とても楽しいです。隣には些細なことで一緒に笑い合える妻もいます。

 27歳のときに自分が心から望む生き方を自覚し、やっと自分らしく生きられるようになったのは30歳のときでした。

 この3年間で僕がやったことはたったひとつだけです。

「少ないお金でも楽しく暮らせるように努力すること」

 これが本書のテーマです。

 

P120

 結局のところ、好きなことだけをして生きていくというのは幻想です。好きなことの中には必ず好きではない時間もあるものだからです。

 僕がこのことに気がついたのは、副業として始めたブログで生活に最低限必要なお金を稼げるようになったときでした。

 転職によって手に入った有給消化の1ヶ月をなにもせずに過ごしたことで、やりたくないことをやらない人生を送りたいと心底思いました。

 そのためには、やりたくない仕事をどうにかしなければいけません。

 だからこそまずは、「自分にとってやりたくない仕事とはどんなことだろう?」と考えてみました。

 

・働く場所と時間を他人に決められること

・人の多いところで働くこと

・仕事内容を自分で決められないこと

・目的に納得できないこと

・他人と交渉すること

・休憩中に世間話をすること

・誰かと一緒に行動すること

・他人に指示されること

・行きたくない飲み会に参加すること

・電話で人と話すこと

・他人の許可が必要なこと

・服装が決められること

・人に気を遣われること

・みんなでなにかを決めること

 などなど……。

 

 そうやってやりたくないことを紙に書き出してみると、見えてくるものがあります。「人に指示されることなく、ひとりで仕事を完結できること」。そんな条件こそが、僕が仕事に求めていることだとはじめて自覚しました。

 その中で見つけたのが、ブログだったわけです。

 ブログ運営という仕事は、客観的に見れば好きなことを仕事にしているように見えるかもしれません。

 ですが、実際に時間を費やす作業を紐解いてみれば、世の中に溢れた仕事と全く同じです。面倒くさいと感じることもあれば、理不尽だと怒りの感情が沸くことだってあります。

 それでも僕にとってブログは、やりたくないことをやらなくてもいい仕事だった。ただそれだけです。

 そして、仕事選びの基準なんてそれでよかったのです。

 好きなことを仕事にしてもいいし、だからといって、好きな仕事で生きていかなければいけないわけでもない。

 考えるべきは、「絶対にやりたくないことをまずは自覚し、それを避けること」です。80点の人生を手に入れるには、そんな仕事を見つけることがまずは重要になります。