著者の息子さんが幼稚園の頃から、高校2年生になるまでに、実際にあったやりとりをまとめた本。
自分が子どもの頃を思い出してみても、こんな自由度は見つかりませんが・・・面白かったです。
P78
息子よ。
ある年の夏休みを終えた朝、キミはこう言ったね。
「とおちゃん、オレは一世一代の賭けに出ることにした!」
「何?どうした?」
「夏休みの宿題の読書感想文、去年と同じものを出そうと思うんだ」
「一世一代の賭けってそこ?……でも、先生、確か去年と同じ先生だよね?」
「とおちゃん、だから、一世一代の賭けなんだよ!」
先生が去年の読書感想文を覚えてたらアウト!
でも、オレは覚えてない方に賭ける!
そう言ってキミは、まるで侍がこれから主君のために戦に繰り出さんとばかりに決死の覚悟で学校へ向かった。
息子よ、ひとつ言っていいかな。
一世一代の賭けに出るところが間違ってるから!
でも、キミの日常にはいつもドキドキがあってなんだか楽しげだね。
ドキドキをトキドキ。
小さな日常に大きなスリルを。
P182
ある人が人前で話すときに緊張しないコツを教えてくれました。
「主語を『私』に変えるといい」と。どういうことかというと、緊張しているときは、お客さんが私を見ているという状態になっている。そんなときは『私』を主語にして、『私』がお客さんを見ているという状態に切り替えるといいと。
私は今何を感じているのか、どんなお客さんが来てくれているのかなど、私から見える世界を観察しているうちに緊張が和らいでいくと。他人の視線を気にしていると、他人の世界に飲み込まれてしまうのです。
それより、自分がどう感じているのか、主語を自分に戻すことで世界を取り戻せるのです。
子どもの強さはまさにそこにある。子どもは他人の視線ではなく、マイワールドを生きているのです。人がどう見えているかに意識を向けると大人ワールド。自分がどう感じているのかに意識を向けると子どもワールドにいざ突入です。
P186
息子よ。
中学生になったと思いきや、
あっという間に、高校受験の時期になったね。
それは、忘れもしない。
高校受験を3ヶ月後に控えた11月。
キミは、映画『ビリギャル』を観て興奮していた。
『ビリギャル』とは、成績ビリのギャルが
1年で偏差値を急上昇させ慶應大学に見事合格する
感動実話ストーリー。
映画を観たキミは、こう言ったね。
とおちゃん、オレ、悟ったよ。
勉強するのはまだ早いと。
とおちゃんも絶対『ビリギャル』
見た方がいい
イヤイヤイヤ!
全然早くないから!!!
映画の見方が間違ってる気がするのは、
とおちゃんだけかい?
ところで2日ほど、ブログをお休みします。
いつも見てくださってありがとうございます(*^^*)
