ニュージーランドの大らかで自然に寄りそう暮らし365日

ニュージーランドの大らかで自然に寄りそう暮らし 365日

 イギリスに続いて、ニュージーランドのものも、鮮やかな写真と共に楽しく読みました。

 

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 「リビングで家族とテレビを見ながら」「休憩時間に同僚に爪切りを借りて」日本ではよくある爪切りのシチュエーションですが、ニュージーランドでは、どれもちょっと考えられない常識。実は欧米諸国では、爪切り=排泄行為という考え方があり、トイレで用を足すのと同じ感覚なのだとか。そのため、人前で爪を切ることはもちろん、家族の前でも爪を切ることはなく、リビングで切っていると注意されるほど。・・・そんなことから、爪切りを見えるところに置いておくのは、ちょっと問題行為。思い返すと日本の実家では耳かきとともにリビングの電話の横にありましたが、その話をすると「考えられない」と驚愕されてしまいました。こちらでは、バスルームなどの見えないところに隠して置くのだそうです。

 

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 キウイたちと会話をしていて思うのが、とにかく何事にも全力で肯定してくれること。何かに挑戦する時は、否定することは絶対になく、褒めて、褒めて、褒められるので、だんだん照れくさくなるほどです。彼らは自分自身を褒めるのもとっても上手で、物事に失敗したときも、あのときこうしておけばよかったという自己否定ではなく、頑張った自分をとにかく褒めまくります。彼らの中でネガティブでいることは、なんのメリットもないという考えが強く、同時に、誰かの幸せの形に当てはめて落ち込むことほど馬鹿げたことはないと思っており、何事も自分が考えるハッピーが基準。そして誰かに幸せにしてもらうことを期待していない強さもあります。そのため、他人に対して否定や助言をしないのも、自分の思う幸せの形を押し付けないことに加えて、相手の気持ちに深入りすることで、その責任を取ることを望まないドライな側面もあるように考察します。

 

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 メールによる気軽なコミュニケーションが取れる時代になりましたが、ニュージーランドでは離れて暮らす家族や親戚などに、季節の節目やお祝い事にカードを送り合う文化が健在しています。子供たちは自作することが多いですが、基本的にはお店で購入するのが一般的。送り主のセンスが問われるため、カード選びは必死になり、気に入ったものがなければハシゴすることさえもあります。驚くのがそのバラエティの豊かさで、「義理の母からお嫁さんに30歳の誕生日へ」や、「親知らずが抜けたあなたへ」などシチュエーションが細かく設定されているものも多く、中には、一体誰が購入するの?という謎すぎるカードやクスッと笑えるものもあり、売り場を見ているだけでも楽しめます。・・・

 

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 キウイたちはとにかくおしゃべりが大好きで、休日になれば大人数で集まって、ワイン片手にひたすらおしゃべりしていますが、彼らのトークには一つだけ共通点があります。それはプライベートに関わることは、トピックに上げないということ。特に給料、家賃、貯金額など、お金に関わる話はほとんどすることはなく、配偶者の有り無しや年齢のことなどは、自分から話すまでは相手から聞かれることもなく、深掘りされることもありません。仲の良い友人でさえも、長らく年齢を知らないことも当たり前にあり、加えて第三者の個人のプライベートな話を話題にすることは失礼な行為であるため、噂話で盛り上がることもあまりなく、そもそも他人にそこまで興味がありません。会話内容といえば、昨日食べた夕食や、次に行きたい旅先。ペットの近況報告もあれば政治や社会情勢についてのディベートだったり。一つのトピックを掘り下げて何時間でも話しています。

 

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 ニュージーランドのスーパーでは、割安なはずのものが逆に割高になるという、コスパという概念の存在しない、不思議な現象をしばしば見かけます。例えば1㎏で3ドルの小麦粉の隣に、同じものが500gで1ドルで並べられていたり(小さい方を2つ買ったほうが安い!)、2つ買ったら〇〇円!と表示されているセット価格が、あきらかにバラのほうが安かったり、さらには、本体よりも量の少ない詰め替えが割高だったりも!そのため、価格をしっかりチェックしないと、逆に損をする本末転倒な事態が起きるわけです。個人商店だけでなく、大型スーパーでも頻繫に発生し、流石に気になって店員さんに尋ねてみると「あ、ほんとね!」とさらっと回答されて終了。どうやら気にしてさえいないようで、価格を調整することもせずそのまんま。ビジネス的に大丈夫?と心配になりつつも、細かいことを気にしない国民性がとてもよく反映されており、ニュージーランドらしくも感じます。

 

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 オークランドで暮らしていて感じるのが、不思議な疎外感のなさ。異国の地にいるけれど、なぜか妙な安心感を覚えるのは、この国では「自分が外国人という感覚が薄い」からではないかと思います。世界各国の移民で構成されているニュージーランドでは、住民の4人に1人が海外生まれ。差別に対する意識も高く、むしろ肌の色が違うことが当たり前。特にここオークランドでは、近年急激に移民が増加しており、親の代でこの地に渡った人も多く、永住権は持つけれど国籍は違ったり、パスポートを2つ持つ二重国籍や、なかには三重国籍なんてパターンも。出身地を尋ねると「〇〇系ニュージーランド人」と答える背景からは、ニュージーランドという国で調和しながら暮らしつつも、自分のアイデンティティに誇りを持っていることへの現れのように感じます。このグローバルシティでは、観光客も自ら名乗り出ない限りは、在住者として扱われることでしょう。

 

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 37歳という若さで首相に就任し、世界で初めて産休を取った首相としても話題になったジャシンダ・アーダーン首相。出産後はワーキングマザーとして子連れで国会に出席する姿も注目を集め、コロナ禍に自宅でSNSを通じて行ったライブ配信では、国民の気持ちに寄り添い大きく支持率を上げました。自立したキャリアウーマンである彼女は、まさに社会進出を目指す女性のロールモデル。2022年に結婚予定ではありますが、パートナーと籍は入れておらず、事実婚(ディファクト)・・・ディファクトでも結婚同等の権利が認められているニュージーランドでは、結婚という形にとらわれない人も多くおり、その新たな価値観を自ら体現している人物でもあります。首相になる前はアマチュアのDJとしても活躍していたファンキーな一面もあり、警備員も付けずに国内をふらっと歩いていることも多く、気さくに撮影にも応じてくださるそうで、SNSでも驚きの投稿もよく見かけます。

 

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 メッセージのやり取りは、フェイスブックメッセンジャーとワッツアップというアプリを使用することがほとんど。日本では利用者が減っているフェイスブックですが、こちらでは企業広告からイベント情報、求人から売ります・買いますまで、なんでもフェイスブックを利用しており、16~64歳の人々を対象にした、過去1ヶ月間でどのソーシャルメディアを利用したかという2021年度の統計では、実に83.5%の人がフェイスブックを利用したという回答が出ており、これは第1位のYouTubeの86.7%に次ぐ第2位の数字です。ちなみにツイッターを利用している人はほぼおらず、国内シェアは27.6%と低水準。LINEは使う人がおらず、存在すら知られていません。かわりに日本ではあまり耳にしない、スナップチャットという動画を送り合うアプリを利用している人が多くおり、国内シェアも第6位。ちなみにインスタグラムは人気で、57.0%と第4位にランクインしています。

 

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 ニュージーランド航空Air New Zealand)は、大企業の少ないニュージーランドのトップ企業の一つであり、NZ経済の指針にもなっているフラッグキャリア。日本からニュージーランドへの唯一の直行便就航会社でもあり、1989年に民営化を行いましたが、株の半数以上を国が保有しているため、実質的には国がオーナー。Airline Rankings.comが発表した2022年度の「世界で最も安全な航空会社」では385社の中から第1位に選ばれたほどサービスのクオリティや安全面の信頼度も高く、プラスチック廃棄物を削減する一環として、クッキーでできた食べられるコーヒーカップの試験導入など、エコ先進国として革新的な取り組みも行っています。エコノミーシート3席をベッドとして利用できる「スカイカウチ」の導入も業界で話題になりました。・・・

 

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 ニュージーランドで驚くことの一つが、外を裸足で歩くこと。ビーチ近くにある街では、カフェやスーパーの中でさえ、大人も子供も当たり前のように裸足で歩いており、ショッピングモールや銀行の中で遭遇した時には、さすがにびっくり仰天。キウイから言わせると、単純に靴を履くのがめんどくさいとのことで、だったらサンダルを履いたらいいんじゃない?と尋ねると、砂が入るのが気持ち悪いだの、むにゃむにゃ。何かを踏んでも危ないし、何より痛くないのなと思いますが、どうやらおかまいなしのようです。さらにびっくりなのが子供たち。なんと学校に裸足で登校し、授業中もそのままで過ごします。先生に注意されることはなく、逆に靴が汚れるからと、あえて履かない選択をする家庭もあるのだとか!そのため、靴を履かないといけない体育の授業などがある場合は「明日は必ず靴を履いてくるように」とお達しが出るそう。なんともカルチャーショックです。